提供:キネマ旬報
名匠ホウ・シャオシェンがスー・チーを主演に迎え、新たな世紀(ミレニアム)に生きる女性の愛の喪失と再生を描いた「ミレニアム・マンボ」(2001)が、4Kレストア版で、2月16日(金)より新宿武蔵野館、シモキタ エキマエ シネマ「K2」ほかで全国順次公開。ポスターと予告編、三宅唱監督と映画評論家・森直人のコメントが到着した。
新世紀の2001年を迎えた台北。ヴィッキーは同棲する恋人のハオが仕事をせず、酒とゲームとクラブ通いに明け暮れているのにうんざりしていた。仕方なくホステスのバイトを始めたヴィッキーは、そこで出会ったガオのもとへ逃げ込むが、ガオが揉めごとに巻き込まれて日本へ旅立ってしまう--。
ホウ・シャオシェンが「百年恋歌」(2005)「黒衣の刺客」(2015)でも組むスー・チーを初めて主演に迎えた本作は、第54回カンヌ国際映画祭で高等技術院賞(芸術貢献賞)、第38回台湾金馬奨で撮影賞・オリジナル作曲賞・音響賞を受賞。撮影は、ホウ・シャオシェンをはじめアジアの名監督と組んできた名手リー・ピンビンが手掛ける。
4Kレストア版は昨年、第39回ドイツ・ミュンヘン国際映画祭で上映されて話題を呼び、NY・ローワーイーストサイドの映画館Metrograph(メトログラフ)での公開時には2週間分のチケットが即完売。日本ではMOOSIC LAB 2024で特別上映され、このたび全国公開される。
〈コメント〉
三宅唱(映画監督)
あの夜はああだった。この夜はこうだった。いや、ああだったのはこの夜で、こうだったのはあの夜かもしれない…
ともかくこの映画のスー・チーは、一切の説明や解釈を必要とせずただそこに存在した。これほど素晴らしいことはない。
森直人(映画評論家)
あの頃から独特のリズムを伝える「ミレニアム・マンボ」は今も終わらない。永遠に我々の心と身体を揺らし続けるのだ。
「ミレニアム・マンボ 4Kレストア版」
出演:スー・チー、カオ・ジエ、トゥアン・ジュンハオ、竹内淳、竹内康
監督:ホウ・シャオシェン
2001/台湾、フランス/中国語/カラー/ビスタ/5.1ch/105分/原題:千禧曼波
提供:JAIHO 配給:SPOTTED PRODUCTIONS
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