提供:キネマ旬報
世界が注目する清原惟監督が、多摩ニュータウンを舞台に三人の女性の一日が呼応し合うさまを描いた第26回PFFスカラシップ作品「すべての夜を思いだす」が、3月2日(土)よりユーロスペースほかで全国順次公開。ポスターと予告編が到着した。
高度経済成長期に開発が始まった東京郊外の多摩ニュータウンには、静かで豊かな時間が流れている。ある春の日、誕生日を迎えた知珠(ちず/兵藤公美)は、友人からの引っ越しハガキを頼りに、ニュータウンの入り組んだ道を歩き始める。ガス検針員の早苗(大場みなみ)は、早朝から行方不明の老人を探す。大学生の夏(見上愛)は、亡き友人が撮った写真の引き換え券を手に、友人の母に会いに行く。その中で三人は街の記憶に触れ、知らない誰かに思いを巡らせる--。
映画は第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門をはじめ世界中の映画祭で上映され、2023年には日本に先立って北米公開が実現。「優美!」(ニューヨーク・タイムス紙)「穏やかで素晴らしい」(クライテリオンデイリー誌)「人生の純粋な喜び」(ザ・フィルム・ステージ)「とても見逃すことのできない幻想的な体験」(フィルム・スレット)などと高く評価され、第45回ぴあフィルムフェスティバルで清原監督と対談したアルノー・デプレシャンは「人々の間に流れる空気が、素晴らしかった」と称賛コメントを寄せている。期待して公開を待ちたい。
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︎ 清原惟が紡ぐ女性たちの一日の物語「すべての夜を思いだす」、ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品!