「子宮に沈める」(13)「飢えたライオン」(17)の緒方貴臣監督が、義足の高校生モデルおよびマネージャーが《義足は障がいの象徴》という見方を変えてポジティブになっていく姿を描く「シンデレラガール」が、11月18日(土)より新宿K’s cinemaほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。
義足のモデル・音羽役には「推しが武道館いってくれたら死ぬ」で主人公の推しを演じた伊礼姫奈。音羽の人生に大きな影響を与えるファッションデザイナーの五十嵐役には筒井真理子。
そしてマネージャーの唯役で「たまつきの夢」の辻千恵、看護師の桜役で『個人差あります』の泉マリン、医師の内藤役で「私もただの女の子なんだ」の太田将熙、母の多佳子役でベテランの輝有子が出演。さらに音羽の仲良しグループのメンバーを佐月絵美、三原羽衣、田口音羽といったフレッシュな面々が演じる。
撮影は「飢えたライオン」でも緒方監督とタッグを組んだ根岸憲一。監修を進行性筋ジストロフィー(PMD)と診断されたモデルの森山風歩らが行う。
男性依存願望=〈シンデレラコンプレックス〉を持つ前時代的女性像へのアンチテーゼとなる本作。魔法も白馬の王子様も要らない、現代のシンデレラに注目だ。
〈コメント〉
主演:伊礼姫奈
初めて監督とお会いした時から、監督の持っている世界観に惹かれました。それと同時に、その広がる世界に自分がついて行くことが出来るのか不安もありましたが、丁寧に言葉で伝えてくださり、分からないところは一緒に答えが出るまで考えてくださる姿に安心を覚えました。のびのびと音羽を等身大で演じることが出来たと思います。
「義足」という今まで演じたことの無い、難しいテーマではありましたが、当事者の方にお話をお伺いしたり、沢山勉強して撮影に挑みました。映画に散りばめられたメッセージを劇場で受け取っていただけたら嬉しいです。
監督・共同脚本:緒方貴臣
これまでの作品は、「胸糞悪い映画」とか「2度と観たくないけど、みんなに観てほしい映画」などと言われ続けてきました
そういった作品を特に目的にしていたわけではなく、それぞれの題材に合った構造と描き方をした結果でした
そして、新作「シンデレラガール」も、その題材にふさわしい作りをしています
今までの作品とは違うアプローチ、試みをしていますので、
この映画がどのように受け止められるのか今から大変楽しみです
緒方貴臣版「シンデレラ」をぜひ劇場で体感してみてください!
Story
12歳の時に病気で⽚脚を切断した音羽。その後も⼊退院を繰り返し、中学校の卒業式にも参加できなかった。そんな⾳⽻のために、クラスメイトたちがサプライズの卒業式を病院の屋上で実行。その動画がSNSで話題になり、音羽にモデルのオファーが舞い込む。だが義足のモデルという特異性から一時的に注目されただけで、その後の仕事は義⾜を隠したものばかりだった。
そんな中、マネージャーの唯は義足のファッションブランドで「義足を障がいの象徴でなく、個性として捉えてほしい」という理念を聞き、⼼を動かされる。義⾜をもっと押し出そうと決める音羽と唯。やがてファッションショー出演のチャンスが訪れるが……。
「シンデレラガール」
出演:伊礼姫奈、辻千恵、泉マリン、太田将熙、輝有子、佐月絵美、三原羽衣、田口音羽、山本海里、梶刀織、アライジン、小関翔太、イトウハルヒ、中村颯夢、嶋貫妃夏、筒井真理子
監督:緒方貴臣
脚本:脇坂豊、緒方貴臣
撮影監督:根岸憲一
照明:佐藤仁 録音・MA:岸川達也
助監督:中根克 美術:ぐちこ、榎本桜
スタイリスト:後原利基 ヘアメイク:Risa CHINO
小道具:伊藤由紀 編集:澤井祐美
音楽:田中マコト、菱野洋平(WALL)
制作:杉山晴香、箱田准一、長谷川穣
義足監修:臼井二美男
グラフィックデザイン:木下デザイン事務所
プロデューサー:榎本桜、緒方貴臣、塩月隆史、杉山晴香、夏原健、森山風歩
製作:paranoidkitchen、リアルメーカーズ、ラフター
配給:ミカタエンターテイメント
2023年/日本/カラー/16:9/5.1ch/61分
©2023映画「シンデレラガール」製作委員会
公式サイト:https://cinderella-girl.paranoidkitchen.com/