巨匠の息子パナー・パナヒ監督が家族の旅を描く感動作「君は行く先を知らない」

巨匠の息子パナー・パナヒ監督が家族の旅を描く感動作「君は行く先を知らない」
提供:キネマ旬報

イランの巨匠ジャファル・パナヒ監督の長男であるパナー・パナヒの監督デビュー作であり、抑圧的な社会を背景にある一家の人生の旅を描いた「君は行く先を知らない」が、8月25日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。ティザービジュアルが到着した。

子供の頃から父やアッバス・キアロスタミの作品のセットに行っていたパナー・パナヒ。だが父と映画について話すことはほとんどなく、18〜19歳で初めて「映画を勉強したい」と思ったという。そして助監督と撮影監督を経験し、父の最新作「NO BEARS」(原題/日本公開予定)では脚本からポストプロダクションまで携わった。
そんな彼が監督デビューを飾った「君は行く先を知らない」は、2021年カンヌ国際映画祭監督週間でワールドプレミアを迎え、同年の東京フィルメックス・コンペティション部門で「砂利道」の仮タイトルで上映。すでに96の映画祭に出品され、親の七光りとは言わせない力量を証明した。オバマ前大統領は2022年のお気に入り映画の一本に選出し、海外誌は「まるでイラン版の『リトル・ミス・サンシャイン』を見ているよう」(Hollywood Reporter)、「今年の傑作。笑いあり、悲劇あり、感動ありのほぼ完璧なデビュー作」(Rolling Stone)、「あっという間に過ぎ去る93分間。一緒に旅をした家族をどれだけ好きになったか、クレジットが流れるまで気づかずに、すぐに寂しくなってしまう」(Variety)といった評を寄せている。
父のジャファルは時の政権と対立するなど、闘争の人でもある。その姿を見てきたパナーの人生観が、旅立つ息子と国に残る家族を描いた本作には刻まれ、胸を締めつける。

Story
イランの国境近く。車で旅する4人家族と1匹の犬。
大はしゃぎする幼い弟を尻目に、兄と父母は口に出せない何かを心に抱えている。
彼らの行き先とは--。

「君は行く先を知らない」
製作:ジャファル・パナヒ、パナー・パナヒ
脚本・監督:パナー・パナヒ
出演:モハマド・ハッサン・マージュニ、パンテア・パナヒハ、ヤラン・サルラク、アミン・シミアル
2021年/イラン/ペルシャ語/1.85:1/5.1ch/カラー/93分/G/英題:HIT THE ROAD
日本語字幕:大西公子 字幕監修:ショーレ・ゴルパリアン
後援:イラン・イスラム共和国大使館イラン文化センター 提供・配給:フラッグ 宣伝:フィノー
©JP Film Production, 2021
公式サイト:https://www.flag-pictures.co.jp/hittheroad-movie
公式Twitter:@hittheroad0825

最終更新日
2023-04-07 11:24:35
提供
キネマ旬報(引用元

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