デルフィーヌ・セリッグ唯一の長編監督作。23人の女優にインタビューした「美しく、黙りなさい」

デルフィーヌ・セリッグ唯一の長編監督作。23人の女優にインタビューした「美しく、黙りなさい」1
デルフィーヌ・セリッグ唯一の長編監督作。23人の女優にインタビューした「美しく、黙りなさい」2

提供:キネマ旬報

「去年マリエンバートで」「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」で知られる女優デルフィーヌ・セリッグが監督を務め、ハリウッドとパリで活躍する23人の女優にインタビューしたドキュメンタリー「美しく、黙りなさい」(1976)が、7月24日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開される。メインビジュアルが到着した。

デルフィーヌ・セリッグ唯一の長編監督作であり、制作50年を記念して日本劇場公開される本作。登場する女優は「ジュリア」(1977)のジェーン・フォンダ、「アパートの鍵貸します」(1960)のシャーリー・マクレーン、「セリーヌとジュリーは舟でゆく」(1974)のジュリエット・ベルト、「中国女」(1967)のアンヌ・ヴィアゼムスキー、「カッコーの巣の上で」(1975)のルイーズ・フレッチャー、「血塗られた墓標」(1960)のバーバラ・スティール、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」(1972)のマリア・シュナイダーなど。デルフィーヌは「もしあなたが男性だったとしても、この職業を選びましたか?」「他の女優と友好的な場面を演じたことがありますか?」という2つの問いを投げかけ、女優たちはときに脱線しながら、率直かつ親密に答えていく。

原題は「Sois belle et tais-toi!」で、英語題は「Be Pretty and Shut Up!」。「美しくありなさい、そして黙っていなさい」という意味であり、ジェンダー差別を象徴する決まり文句として知られる。男性中心の映画業界で女優たちがジェンダーについて語るのは、簡単ではなかった。

今回の上映素材は、女性の歴史をめぐる映像の保全・普及を行うボーヴォワール視聴覚センター(セリッグも創設者の一人)およびフランス国立図書館の主導により、2022年に修復したもの。翌年2月にフランスで再公開されると、「#MeTooのはるか前に、これほど重要なドキュメンタリーがあったとは」と話題を呼んだ。50年で変わったもの、変わらないものが見えてくる。日本での配信、放送、パッケージ化はないので、劇場に駆けつけたい。

デルフィーヌ・セリッグの息子であるダンカン・ヤンガーマン氏の日本公開に寄せたコメント
50年後にこの映画がまだ関心を持たれていて、日本の配給会社に私が話を聞かれていると知ったら、母は驚くでしょうね。母がカメラの前でなく、カメラの後ろに立ちたいと、自分の映画を作り始めたのは「ジャンヌ・ディエルマン」がきっかけだと思います。25歳のシャンタル・アケルマンが、支援者がほとんどいない中で、あのように野心的な映画を作り上げたことは、母に勇気を与えました。彼女はきっと「シャンタルも成し遂げたのだから、自分にもできるはず」と思ったのでしょう。

左からマリア・シュナイダー、デルフィーヌ・セリッグ、キャロル・ルッソプロス ©Families Seyrig and Roussopoulos Archive / Centre audiovisuel Simone de Beauvoir

「美しく、黙りなさい」監督・インタビュアー:デルフィーヌ・セリッグ
撮影・編集:キャロル・ルッソプロス
編集:イオアナ・ヴィーダー
出演:ジェーン・フォンダ、シャーリー・マクレーン、ジュリエット・ベルト、アンヌ・ヴィアゼムスキー、マリア・シュナイダー、エレン・バースティン、ルイーズ・フレッチャー、バーバラ・スティール、ジル・クレイバーグ
原題:Sois belle et tais-toi! 英語題:Be Pretty and Shut Up!
1976/フランス/白黒/112分
日本語字幕:竹内航汰
提供・配給:ムヴィオラ
公式サイト:https://moviola.jp/sbett/

最終更新日
2026-04-10 17:55:25
提供
キネマ旬報(引用元

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