『死ぬまでにしたい10のこと』『マイ・ブックショップ』の名匠イザベル・コイシェ監督最新作『ムクドリと人生とレモンパスタ』が、11月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ル・シネマ渋谷宮下、UPLINK吉祥寺ほか全国公開。
この度、恋人との口論の末にひとりになった主人公マルタ(アルバ・ロルヴァケル)の恋人・アントニオを演じたエリオ・ジェルマーノのオフィシャルインタビューが到着した。
■原作とは大きく異なるのに“原作そのもの”
アントニオ役を演じたエリオ・ジェルマーノは、出演したきっかけを「製作会社とイザベルからの提案でした」と振り返る。脚本を読み込んだのち原作に触れ、複数の短篇を巧みに組み合わせながら新たな人物像を立ち上げ、一つの物語へと再構築している点に強く惹かれたという。「原作とは大きく異なるのに、同時に“原作そのもの”とも言える映画になっている。原作ファンにとって今回ほど、嬉しい驚きを感じることはないでしょう」と、脚本の豊かさへの信頼を示す。
■ローマの有名レストランの厨房で数週間
役作りでは、コイシェ監督や共演のアルバ・ロルヴァケルと何度も意見を交わし、人物像を丁寧に掘り下げた。同時にローマの有名レストランの厨房で数週間働き、料理人の動作やリズム、仕事への姿勢を身体で覚えていった。「この経験がアントニオというキャラクターの“貯水池”を満たしてくれた。彼が職場で何を気にかけているのかを理解する助けになった」と述べ、仕事に没頭するあまり周囲との距離が生まれてしまうアントニオの孤立感を、現代の“居場所の喪失”と重ね合わせる。
■アルバ・ロルヴァケルとの共演
ロルヴァケルとの共演については「意思疎通に何の問題もありませんでした」と即答する。兄妹役やカップル役で何度も共演してきた二人だが、本作で演じるのは危機に直面する関係性。劇中の多くの場面が緊張や距離感を描く一方で、「二人の本当の関係性はスーパー8の映像に映し出されている。それは、二人の間に何の問題もなかった時代の真実のラブストーリーです」と語り、再会の場面では“内面から湧き上がる誠実な和解”を目指した。
■スーパー8のシーンの多くは即興
脚本については「脚本を基にしながらも、私たちには大きな自由が与えられていた」とし、スーパー8のシーンの多くは即興で生まれたものだという。コイシェ監督が重視したのは、人間の弱さや不器用さ、コミュニケーションの困難をそのまま描くこと。「精密な脚本通りに演じてしまうと、登場人物の生きづらさが失われてしまう」と語り、理解し合えない会話や偽りのメッセージなど、人間特有の孤独と不適応感をリアルに表現した。
『ムクドリと人生とレモンパスタ』は11月13日(金)より全国公開。
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配給:チャイルド・フィルム
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