【独占掲載】ボリウッド復活の狼煙!!僅か3週間で世界興収170億円を突破した3時間26分の衝撃作『ドゥランダル作戦』

【独占掲載】ボリウッド復活の狼煙!!僅か3週間で世界興収170億円を突破した3時間26分の衝撃作『ドゥランダル作戦』

実際に起きたテロ事件をベースに、国 VS 国、スパイ VS テロリスト、ギャング VS ギャングの、陰謀と欲望が渦巻く怒涛の展開で観る者を引きずり込む、衝撃のリアル・スパイ・アクション『ドゥランダル作戦』が、7月 10 日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

2025 年のインド映画界は、上半期に『Chaava』が辛うじてヒットを記録したものの、夏以降の『Saiyaara』やラジニカーント主演の『Coolie』も歴代興収トップ 10 に届かず、全体として低迷ムードが漂っていた。そんな閉塞した空気を一変させたのが、12 月 5 日に公開された『ドゥランダル作戦』である。公開からわずか 3 週間で世界興収 170 億円を突破し、年末には歴代 10 位に到達、さらに 2026 年 3 月には『RRR』を抜いて歴代 4 位へと浮上し、北インド映画界に久々の歓喜を呼び込んだ。南インド映画が興収上位を独占してきた近年、ボリウッド作品が年末に大逆転を果たしたことは象徴的な出来事だった。

本作が観客を惹きつけた最大の理由は、物語の骨格に実在の大事件が組み込まれている点にある。1999 年の IC814 便ハイジャック事件、2001 年のインド国会議事堂襲撃事件、2008 年のムンバイ同時多発テロという、インド社会に深い傷を残した出来事がひとつの物語として有機的につなぎ合わされ、特にムンバイ同時多発テロは赤く染まる画面に実際の音声を重ねるという大胆な演出で描かれ、観客に“これは単なる娯楽ではない”という冷たい現実を突きつける。

主人公ハムザを演じるランヴィール・シンは、長髪と髭面、鍛え上げられた肉体、沈黙を武器にする冷徹なスパイという新境地を切り開き、序盤 1 時間を“静かに潜る”ことに費やす抑制された演技で観客を不穏な緊張へと誘い、物語が進むにつれ爆発的な感情表現へと変貌する。その緩急の妙が SNS でも絶賛され、「ランヴィールの最高傑作」「目だけで物語が進む」といった声が相次いだ。

さらにアクシャイ・カンナー、サンジャイ・ダット、アルジュン・ランパル、R・マーダヴァンといった実力派俳優たちが強烈な個性を持つキャラクターとして物語を支え、特にアクシャイ・カンナー演じるレーマン・ダカイトは“目線ひとつで空気を変える”と評されるほどの存在感を放つ。本作は潜入工作員が裏社会の頂点へと上り詰める物語でありながら、そこに英雄譚の爽快さはなく、むしろ主人公が“怪物”へと変貌していく過程が描かれる。「国を守るためには、自分自身が悪魔にならなければならない」という葛藤がランヴィールの瞳に宿る悲しみとともに描かれ、観客に深い余韻を残す。

そして『ドゥランダル作戦』が特筆すべきは、アーディティヤ・ダール監督の演出が従来のボリウッド・スパイ映画の文法を大きく更新している点にもある。派手なアクションや愛国的高揚感に頼るのではなく、情報戦・心理戦・裏社会の力学を徹底的に可視化し、観客に“国家の影の部分”を直視させる構造を採用した。ハムザがリヤリの迷路のような路地を歩くロングテイクや、闇市場の取引を俯瞰で捉えるドローン撮影は、都市の混沌そのものを物語の一部として機能させ、観客に“この世界に出口はない”という圧迫感を与える。音響設計も緻密で、銃声や爆発音よりも、監視カメラの作動音、遠くで鳴る祈りの声、路地裏のざわめきといった“生活音”が緊張のリズムを刻み、潜入スリラーとしての質感を一段引き上げている。

本作は 2025 年のインド映画界における“事件”として語られるべき作品でもある。南インド映画が圧倒的な存在感を示し、ボリウッドが迷走を続けていた状況下で、『ドゥランダル作戦』は北インド映画の底力を示す象徴的な一本となった。
公開直後から都市部の若い観客だけでなく、地方都市や海外在住のインド系コミュニティにも火がつき、SNS では「久々にボリウッドが世界と戦える作品が出た」「これはインド映画の新しい基準になる」といった声が相次いだ。実在事件を扱いながらも政治的プロパガンダに傾かず、個人の葛藤と国家の暴力性を冷静に描いた点は批評家からも高く評価され、映画賞レースでも主要部門を席巻した。

物語の後半で描かれる“怪物化したハムザ”の姿は、単なるスパイ映画の枠を超え、インド社会が抱える長年の傷と向き合う寓話としても機能している。正義と復讐、国家と個人、信念と狂気──その境界線が曖昧になっていく過程を、ランヴィール・シンは表情のわずかな揺らぎだけで表現し、観客に“英雄とは誰なのか”“国家は何を代償に平和を得ているのか”という問いを突きつける。エンターテインメントでありながら、観客の心に重い沈黙を残すこの余韻こそが、本作を2025 年のインド映画界の転換点として位置づける最大の理由だと言える。

ボリウッド復活の象徴であると同時に、南アジア映画の新たなマイルストーンとして今後も語り継がれるだろう。『ドゥランダル作戦』は、7 月 10 日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

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最終更新日
2026-07-07 10:00:00
提供
映画の時間編集部

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