ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる『Flow』。2024年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でプレミア上映を飾り、同年のアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞、観客賞含む4冠を受賞。2025年ゴールデングローブ賞では『インサイド・ヘッド2』『野生の島のロズ』『モアナと伝説の海2』ら錚々たるビッグタイトルをおさえてアニメーション映画賞を受賞。アニメ界のアカデミー賞と言われるアニー賞にて、長編インディペンデント作品賞、脚本賞を受賞したことも記憶に新しい。2025年アカデミー賞®では長編アニメーション賞、国際長編映画賞の2部門に堂々ノミネート。Blenderというオープンソースソフトウェアで制作され、予算が約6億円という異例尽くしの本作の受賞に、期待が高まっている。
この度、キャラクタースチルと本編映像が初解禁。主人公の猫と、旅を共にする動物たちのユーモア溢れる姿がお目見えとなった。モグモグと口を動かしながら、どうやら花を楽しみながら食している様子のカピバラ。後ろからやや怒り目の猫が近づいてきているのにも気付かない、マイペースさが伺える。そして、鳴き声を遠くから響かせやって来たのは一匹の犬。猫とは旧知の仲のようで、「会えて嬉しい!!」を全身で表現する姿にこちらの心は緩むが、猫は怪訝そうだ。カピバラからチルなご挨拶(鼻キス)も受け、ご満悦のよう。続いて猫のそばに現われたのは、物を集めるのが大好きなキツネザル。調子よくガラス玉を転がす姿に目を奪われるものの、猫の本能か、意識はすぐ下の水を泳ぐ魚たちへ。目を丸くしながら魚たちの動きを楽しんでいたが、キツネザルに興味を持った犬が水音を立てて横切ってしまう!思わず目を三角にし、抗議の鳴き声を発する猫だったが、犬はお構いなし…。キツネザルに興味津々の犬、しかしガラス玉を守ることに必死のキツネザル、と2匹はいまひとつかみ合わないまま、追いかけっこをするようだ。この2匹を見つめ続ける、ジトっとした鋭い目つきの猫だったが、気配を感じて姿勢を戻すと、そこにいたのは魚を咥えたヘビクイワシ。魚をそっと下ろす、その真意が掴めずしゃがみこんでしまう猫だったが…。
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