「芸術の秋」といえば、感性を刺激し、新しいインスピレーションを得られる季節。そんな秋の夜長にふさわしいのが、心に響く音楽映画です。名曲に彩られたストーリーや、情熱を持って音楽に生きる登場人物たちの姿は、観る人の胸を熱くします。今回は、音楽の魅力と感動が詰まった音楽映画の中から、ぜひ「芸術の秋」に観てほしい作品をいくつかご紹介します。
■『リスペクト』(2021年公開)
少女のころから抜群の歌唱力で天才と称され、煌びやかなショービズ界の華となったアレサ。しかしその裏に隠されていたのは、尊敬する父、愛する夫からの束縛や裏切りだった。極限まで追いつめられる中、すべてを捨て自分の力で生きていく覚悟を決めたアレサは、ステージに立ち観客にこう語り掛ける。「この曲を、不当に扱われている全ての人に贈ります」自らの心の叫びを込めたアレサの圧倒的な歌声は、やがて世界を歓喜と興奮で包み込んでいくー。
■『エルヴィス』(2022年公開)
無名のエルヴィス・プレスリーは、ルイジアナの小さなライブで誰も聴いたことのないロックと大胆なダンスを披露し、観客を一瞬で熱狂させる。これがきっかけで彼は瞬く間に注目を浴び、スーパースターの道を歩み始める。独自の音楽とパフォーマンスは若者たちを魅了する一方で、ブラックカルチャーを取り入れたそのスタイルや挑発的なダンスは、当時の保守的な社会から強い反発を受けることに。警察にも目をつけられ、激しい批判にさらされながらも、彼はマネージャーのトム・パーカーと共に数々のヒットを生み出し、時代の象徴として成功を収めていく。バズ・ラーマン監督が描く、エルヴィスの波乱に満ちた人生と知られざる真実の物語がここに。
■『Back to Black エイミーのすべて』(11月22日(金)公開)
10代のエイミーは、別居中の父ミッチと母ジャニスや、若かりし頃ジャズ歌手だった憧れの祖母シンシアら家族に見守られ、歌手としてのキャリアをスタートする。デビューアルバム『フランク』は成功したものの全米進出を果たせず、悔しい気分で行ったパブでブレイクと出会い、2人は熱烈な恋に落ちる。しかしブレイクはすぐに元カノとよりを戻して二人は破局。ショックからエイミーは酒やドラッグで問題を起こすようになる。ブレイクとの失恋を歌った「バック・トゥ・ブラック」は世界的な大ヒットとなり、再会したエイミーとブレイクは誰にも内緒で結婚する。しかし再び関係が悪化したうえブレイクは暴行罪で逮捕されてしまう。今やスーパースターのエイミーはパパラッチに24時間付きまとわれ、長年の摂食障害と依存症に苦しみ、心も体も蝕まれていく。そんな時、グラミー賞主要4部門を含む6部門にノミネートされるのだったが・・・。
音楽と共に生き、どんな困難にも真正面から立ち向かっていった数々のアーティストを描いた音楽映画『Back toBlack エイミーのすべて』は、11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー。
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『Back to Black エイミーのすべて』
11月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開
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配給:パルコ ユニバーサル映画/宣伝:若壮房