B.B.キング(1925-2015)生誕 100 周年を記念して、映画『ブルースの魂』が 12 月 28日(土)より新宿K’s cinema、UPLINK 吉祥寺 他にて全国順次公開することが決定。
1970 年代初頭、デルタ・ブルースへの関心が再燃していた。本作の監督である音楽ドキュメンタリ
ー作家ロバート・マンスーリスは、本物のアメリカン・ブルースの名残をフィルムに収めようとミシシッピ・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちの率直なインタビューや親密な演奏を撮影。彼の目的は、音楽を記録するだけでなく、ブルースをこれほどまでに表現豊かで心揺さぶる音楽形式にしている、文化的・政治的要因を探ることだった。並行して、ハーレムに住む若いカップル(ローランド・サンチェスとオニケ・リー)の波乱含みの関係をドラマチックに描き(カップルは貧困や偏見との闘いをナビゲートしている)、ドキュメンタリーとフィクションの境界線をあえて曖昧にして、見るものをブルースの核心へと誘うことに成功した。
「キング・オブ・ブルース」にしてアメリカの人間国宝 B.B.キング、シカゴ・ブルースの第一人者バディ・ガイ、ファンク・ブルースの雄ジュニア・ウェルズ、ブギウギのルーズヴェルト・サイクス、ボブ・ディランやニール・ヤングに大きな影響を与えたロバート・ピート・ウィリアムズ。ディランによって再発見、カバーされたブッカ・ホワイト、盲目のハーモニカ奏者ソニー・テリー、ひょうひょうとした歌声のマンス・リプスカム、スクリーンに登場した最初のロックミュージシャンでもあったジミー・ストリーターなど、出演するブルースマンたちはバディ・ガイ以外みんな鬼籍に入ってしまった。しかし 1970 年代初頭に撮影された本作では彼らは活き活きとした演奏を聴かせている。そういった意味でもきわめて貴重な歴史的・文化的な記録だ。
映画は、B.B.キングをはじめとする伝説的なブルース・ミュージシャンたちによる衝撃的で魂を揺さぶるパフォーマンスと共に、ハーレムでの愛と苦悩をアマチュア俳優たち自身の人生経験と演技であぶり出す。ブルースマンたちの証言と若いカップルの物語のリアリティとの融合によって、ブルースの歴史における真実が少しずつ浮かび上がり、世代を超えた核心の力‟人生の苦しみに痛む魂の回復力”が共有される。
この度解禁となった日本版ポスタービジュアルには、「ブルースは 心に浮かぶ感情なんだ 分かるか? 望みがかなわなくて つらいとか 金欠なのに あそこに行きたいとか 着る服がないとか だけど究極のブルースは 愛する人に 捨てられるってやつだ」と本編に登場する印象的な言葉が配されている。そして、BB・キングが奏でる魂の演奏シーンと、物語の主軸を担うハーレムに住む若きカップルを演じた主演の二人、フレディ役・ローランド・サンチェスとハティ役・オニケ・リー、それに撮影当時のハーレムのストリートが本作の世界観を表現している。また、ポスタービジュアルに加えて、味のある演技でフレディの母を演じ、本作に一層の真実味をもたらしたアメリア・コルテスのショットなど 3点の場面写真が解禁となった。
本作は名立たるミュージシャンたちの魂の叫びと共に、メインストーリーとして若き二人の壮絶な愛と苦難が描かれている。音楽好きにはたまらない究極のブルース映画が、完成から 50年の時を経て2K レストア版として2024年7月にアメリカで、そしてついに日本初上陸!独創的で衝撃的な魂の傑作をその目に焼き付けろ!
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『ブルースの魂』
12月28日(土)より新宿K’s cinema、UPLINK吉祥寺他 全国順次ロードショー
🄫1973-2022 NEYRAC FILMS