ある《冤罪事件》によって娘と引き裂かれた男が、父として武士としての誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジエンタテイメント―草彅剛を主演に本作が自身初の時代劇となる白石和彌監督が奇跡のタッグを組んだ映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)が、5 月 17 日(金)TOHO シネマズ 日比谷他にて全国公開。
本作の脚本を担当している加藤正人が書き下ろした、
小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」(文春文庫)が 3 月 6 日(水)に発売!
映画『碁盤斬り』は、落語の演目として長く親しまれてきた「柳田格之進」を題材に、『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』などを手掛けてきた脚本家の加藤正人が、3 年半の月日をかけて書き上げたストーリー。この映画の世界を、加藤正人自身が新たに書き下ろした小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」が 3 月 6 日(水)に発売いたします。小説ならではの登場人物の細かな心情の描写はもちろん、劇中でも登場した若き日の格之進の姿をさらに掘り下げたエピソードや、映画のラストの<その後>も描かれているなど、作品の脚本を担当した加藤正人ならではの内容となっています。映画とともに、小説もぜひお楽しみください。
また、この度著者の加藤正人よりコメントが到着し、映画のティザービジュアルとして描かれたイラストレーターのゴトウヒロシによる、精悍な眼差しで今にも斬りかかりそうな主人公・柳田格之進の姿が印象的な書影も公開となりました。
◆加藤正人コメント
落語の「柳田格之進」は、囲碁を巡る人情噺である。落語のみならず、歌舞伎、文楽、講談など、古くから人々に愛されてきた物語には、日本人が愛するキャラクターが登場する。格之進もまた、魅力のある人物だ。貧しい浪人暮らしをしているが、品性があり、武士としての矜持をしっかり守り抜いている。物語に登場する他の人物も、大切な人のために自分は犠牲になっても構わないという高潔な精神を持っている。こういう人物や倫理観を描けるのが、時代劇の素晴らしさだ。日本人の心の底には、何よりも人間の品格や礼節を重んじるという道徳観が流れているはずだ。今の若い人たちにも、格之進のような人物像を受け止めてもらいたい......。そういう願いを込めてこの小説を書いた。
◆書籍内容紹介
娘の絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らす柳田格之進。彼は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われた身だった。しかし、かねてから嗜む囲碁にはその実直な人柄が表れ、江戸で多くの知己を得る。ある日、旧知の藩士により、彦根藩での悲劇の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意する。絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び......。父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!
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5 月 17 日(金)全国公開 ©2024「碁盤斬り」製作委員会