クワイエット・ライオット、オジー・オズボーン・バンドの初代ギタリストであり、今年、没後40年を迎えた永遠のギターヒーロー、ランディ・ローズのドキュメンタリー『ランディ・ローズ』が、11月11日(金)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー。
音楽ドキュメンタリーやミュージカル映画などの公開が相次ぎ”音楽映画イヤー”だった2021年に引き続き、今年もぞくぞくと音楽映画が公開されています。誰もが知る有名楽曲がフックとなり劇場へ足を運ぶ人が増えたり、高音質な音響設備を導入する映画館が増えたことで映画館ならではの大音量・高音質を十分に楽しみたいというニーズにマッチしたことなど、選ばれる理由は様々ですが、近年、着実に人気を伸ばしているのが音楽映画のジャンルです。この度は、そんな注目の高まる音楽映画の中から、オススメの新作音楽映画4作品をご紹介。
●『ランディ・ローズ』 11/11(金)公開
80年代、端正なルックスと華麗なるギタープレイで世界を魅了した天才ギタリスト、ランディ・ローズ。しかし自身のバンド、クワイエット・ライオットでのプロデビューは日本のみ、全米デビューは果たせなかった。その後、オジー・オズボーン・バンドへの抜擢により、転機が訪れる。“闇の帝王”オジーと“天使”のランディ、相反する個性のぶつかり合いは、極上の化学反応を巻き起こす。刺激的でキャッチ―なギターリフは時にオジーのヴォーカル以上に耳に記憶され、哀愁を帯びたギターソロは、無駄な音は一音も無い完璧なフレージングで、聴く者の心を鷲掴みにし、一気にギターヒーローとなった。しかし、人気絶頂期の全米ツアー中に起きた、突然の悲劇…。一人のギター少年がロックスターへと昇華する瞬間、そして悲劇的な最期までを克明に捉えた、全音楽ファン必見の傑作ドキュメンタリー。
●『クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男』 10/21(金)公開
スコットランドで生まれ育った青年、アランはロックスターになることを夢見ていたが、保守的な父親とぶつかってばかり。地元の友人とロンドンに飛び出たアランは仲間とクリエイション・レコーズを設立する。出たとこまかせのレーベル運営はトラブル続きだったが、アランは宣伝の才能を発揮。次々と人気バンドを送り出して、クリエイションはイギリスを代表するレーベルに成長する。しかし、レーベル運営のプレッシャーや家庭問題から次第にアランは精神的に追い詰められていく。プライマル・スクリーム、ジーザス&メリーチェイン、オアシスなどを見出し、世界No1のインディ・レーベルに上り詰めたクリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーの波乱万丈な半生を、製作総指揮にダニー・ボイルを迎え『トレインスポッティング』チームが映画化。
●『ソングス・フォー・ドゥレラ』 10/28(金)公開
アンディ・ウォーホルとルー・リードの化学反応から生まれた、伝説的な元祖アングラロックの旗手、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。その両雄、ルー・リードとジョン・ケイルが、1968年の決別以来21年ぶりに共演した無観客ライヴの記録映画。彼らにとって圧倒的なメンターであり愛憎ともなう友人ウォーホル追悼のために行ったもので、ウォーホルの死後3年近く経てからのことだった。ウォーホル、リード、ケイル三者の悔恨と情愛が極限で交錯したライヴパフォーマンスは唯一無二。シンプルなカメラワークで記録したのは、『エデンより彼方に』と『キャロル』でアカデミー賞撮影賞ノミネートの名匠エドワード・ラックマン。
●『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』 11/25(金)公開
英国出身のバリー・ギブと、3歳下の双子の弟たち=ロビン・ギブとモーリス・ギブのギブ兄弟によって結成され、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の楽曲など数多くの全米1位曲を持ち、全世界で2億2000万枚以上のセールスを記録するスーパー・グループ「ビー・ジーズ」の軌跡を辿ったドキュメンタリー。貴重な写真や未公開のムービーを駆使して名曲誕⽣の瞬間を体験できる臨場感あふれる構成で描く。同時に、この映画は、単なる成功談を超え、時代の寵児として疾⾛したビー・ジーズを襲った逆⾵と現在へと続く偏⾒の萌芽を、ひとつの時代の終わりを告げるエピソードとともに描く。彼らがその嵐をどう⽣き延びたのか…これは成⻑物語であり、兄弟愛の物語。
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