刺激的な描写からR15と映画鑑賞に年齢制限がつく映画『グッバイ・クルエル・ワールド』。すでに先行試写や完成披露で観た人たちからは突き抜けるバイオレンス性や、豪華キャストたちの迫力の演技への絶賛コメントが溢れる注目作。その魅力が詰め込まれた予告編が解禁となった。
予告編は、安⻄(⻄島秀俊)が銃を構え引き金を引き、銃声が鳴り響くシーンから始まる。覆面を被った安⻄、萩原(斎藤工)、美流(玉城ティナ)、浜田(三浦友和)は、ヤバい裏仕事のために一夜限り集まった、互いに素性を知らない4人。「銀行も企業も国もどんどんダメになってくんだから。」「ジジイ、黙れ。」強盗現場潜入の緊張が漂う中、覆面を被った浜田と萩原の軽妙な無駄話。本編ではこの無駄話が随所に登場する。4人はヤクザ組織の資金洗浄の場から大金を強奪するという裏仕事に成功し、それぞれの日常に戻るはずだったが、ラブホテル従業員の矢野(宮沢氷魚)、刑事の蜂谷(大森南朋)を巻き込み波乱の物語は動き出す。
「バレたらどうなるか分かってねぇな。溶かされて終わりなんだよ」と萩原に、胸ぐらを掴まれる強盗団の一味・武藤(宮川大輔)。ヤクザから足を洗い家族と人生をやり直したい安⻄が町内会の集まりに参加し笑顔を振りまいているところに、元舎弟の飯島(奥野瑛太)が現れ「この辺の人、安⻄さんが元ヤクザだって知ってます?自分だけ綺麗に抜けられると思ってんの?」と迫る。「ようこそ、狂乱の世界へ」のキャッチコピーにMargie Josephの「Let's Stay Together」が流れ、「クズはクズ同士、奪い合う」と刑事・蜂谷のセリフから、止まることを知らない波乱のシーンの連続。
「行くとこなんか、どこにもねぇ」と声を絞り出す安⻄。
「ぶっ殺してみろ」と組⻑・杉山(奥田瑛二)の怒号。
「死ねば良いですか?」と冷めた矢野。
「殺すんなら、殺せ」と叫ぶ萩原。
「やめな〜い」と美流の覚醒。
「てめぇのせいだろうが」と飯島に頭突きを喰らわす安⻄。
全てのキャラクターが裏切り裏切られ、追い込まれていく。監督は『MOTHER マザー』『日日是好日』など繊細な人物描写と映像に定評のある大森立嗣。脚本は『さよなら渓谷』ぶりのタッグとなり、最近では『死刑にいたる病』などの脚本を手がけた高田亮。目まぐるしく変化していく相関関係、チューニングの合わないヤツらのエキサイティングでポップなクライム・エンターテインメント!最後に笑うのは誰だ。
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©2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会