バラバラのピースが、突然つながる瞬間。涙が堰を切る。
個性的な名優マチュー・アマルリック、監督としての最高傑作。
ヴィッキー・クリープスの繊細な演技&ミステリアスな映像と音楽が際立つ予告編が解禁!
昨年、カンヌ国際映画祭に新設された[カンヌ・プレミア]部門に選ばれ、フランスのアカデミー賞といわれる「セザール賞」主要部門にノミネートされたフランス映画『彼女のいない部屋』が、2022年8月26日(金)Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開。監督・脚本は、個性的な名優であり、カンヌ国際映画祭監督賞に輝くなどすでに監督としても高く評価されるマチュー・アマルリック。本作ではかつてないモンタージュで人間の感情を表現し切り、「彼の最高傑作」とフランス国内で絶賛が寄せられている。
海外資料にあるストーリーは「家出をした女性の物語、のようだ」という1行のみ。フランス公開時にも物語の詳細は伏せられ、展開を知らない観客がある真実に気づいたときに大きな衝撃で心が動揺するほど感動したという作品だ。主人公クラリスを演じるのは、最も旬な女優とも言われるヴィッキー・クリープス(『ファントム・スレッド』『オールド』『ベルイマン島にて』)である。
このたび公開に先駆け予告編が解禁。ひとり遠くへ車を走らせる主人公クラリス、彼女の夫や娘、息子の姿、ピアノを弾く娘、雪山を歩くクラリスと、時系列のわからない場面が連なり、最後までミステリアスな予告編になっている。中でもクラリスとその夫が目を閉じて“心の声”でやりとりをしているように見える場面は印象的だ。そして、映像とともに印象的なのが音楽。予告編では、ベートーヴェン「エリーゼのために」に始まり、フランス・バロックのラモー作曲「ガヴォット」をピアノが奏で、伝説のサイケロックバンドとも言われるブライアン・ジョーンズタウン・マサカーの知られざる名曲「OPEN HEART SURGERY」がメロディアスに響く。音楽にもこだわりを見せるアマルリック監督は、本編ではJ.J.ケイルの「チェリー」やマルタ・アルゲリッチのピアノも使用しているという。
予告編最後には監督からの「彼女に何が起きたのか、映画を見る前の方々には明らかにしないでください。」というメッセージが添えられている。バラバラのピースが突然つながるとき、深い感動が観客を包む、マチュー・アマルリック監督渾身の傑作、公開をどうぞご期待ください
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