日本語と英語、ふたつの言語が行き交う新鮮さと、ふたりの主人公の「嘘」と「本当」が逆転していく会話劇の面白さを作品の売りとして、相手だけでなく自分にも嘘をついていたふたりが自身の本当の気持ちを受け入れ、人生を取り戻していくまでを描いたラブコメ映画『もうひとつのことば』が、このたび2022年7月22日(金)より池袋HUMAXシネマズでの劇場公開が決定。
前作『パラレルワールド・シアター』で劇場デビューを果たした監督・堤真矢が2020年のコロナ禍と東京オリンピックの延期を受け、本来構想していた物語を「今だからこそ描きたい、2020年夏の物語」として再構築し制作された本作。
時代を映しながらも大げさに社会派を謳うことなく、あくまでも「ただの恋愛もの」として魅力的な作品を作ることが、今の世の中に対するささやかな希望と楽観のメッセージになりうるのではないかという願いも込められており、門真国際映画祭2021・審査員特別賞をはじめ国内外の映画祭で入選・入賞を果たすという高い評価を得ている。
W主演を務めたのは『あの日々の話』『四人姉妹』の菊池真琴、『サクリファイス』『アポトーシス』の藤田晃輔。本作が初の劇場公開主演作となった二人は、二ヶ国語を自在に操る魅力的な演技を披露している。
このたび、映画『もうひとつのことば』が2022年7月22日(金)より池袋 HUMAXシネマズでの劇場公開が決定。あわせて本作のポスタービジュアル、第一弾応援コメントが解禁となりました。
<コメント>
●豊満亮(俳優)
たとえ刹那的な思い出であれ、ときめきがあれば永遠に美しく残りつづけるのではないか。逆に、誰もが羨む絵に描いたような人生でも、ときめきがなければ充足感は得られないのかもしれない。この男女が見ている東京は、美しさと愛おしさで溢れていた。映画の終盤には、まるで花火大会がクライマックスを迎えた時のような高揚感ともの哀しさが、心のなかで入り混じる。まだ終わらないでくれ。ふたりの行く末をもっと見守っていたい。そう祈ってしまうほどに、このふたりに釘付けになった。
●河内彰(映画監督)
あなたが家を出るときに、映画みたいな出来事が起きたら良いと思っても、きっと起こったことはない(はず)でしょう。ところがもし、私たちに映画が優しく歩み寄り、その足音が聞こえたら、私たちは映画に、そして映画は私たちの日常に、もっと恋をするでしょう。この映画から、そんな福音が聴こえて幸せでした。たとえそれが恋のように勘違いだとしても、です。
●セレナ・ドゥ(サンディエゴ・アジアン映画祭プログラマー)
堤真矢監督は、終わらないパンデミックから、私たちを助け出してくれる。ウソと英会話が盛りだくさんの、チャーミングなラブコメで!?
●TAMA映画フォーラム(TAMA NEW WAVE実行委員会)
「英会話カフェで虚構の人物を演じて話す」という設定がまず面白い。観終わった後は、(とにかくこういう楽しいことしたい。。。)という気持ちでいっぱいになった。「お互いの人生に立ち入らない」「日本語では嘘をつかない」この2つのルールが、恋愛モノとしてのドキドキ感を高めるギミックとして活きています。ラストシーンの軽妙でハートフルなまとめ方には拍手を贈りたい。
【STORY】
2020年夏、少し人通りの戻り始めた東京。カフェの一角で、ワンコインで気軽に英会話が楽しめる「ワンコイン英会話カフェ」に、とある男女が参加する。仕事や経歴など噓をついて会話に参加し、ささやかな承認欲求を満たす女性、ミキと、アメリカでの活動を志すも渡航を制限されている俳優の青年、健二。二人は意気投合し、共に「別人になりきって英会話カフェに参加するゲーム」に興じるようになる。そのゲームのルールはふたつ。「お互いの人生に立ち入らない」ことと、「日本語では嘘をつかない」こと。
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