なんでもない、だけど
二度と戻れない愛おしい日々を
“ちょっと思い出しただけ”
バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』と2021年も注目作が続いている松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎え、いよいよ2022年2月11日より全国公開される『ちょっと思い出しただけ』。昨年開催された第34 回東京国際映画祭では観客賞とスペシャル・メンションをW受賞しました。
コロナ渦の東京で、映画『ちょっと思い出しただけ』の撮影がクランクアップを迎えた。今回解禁となるメイキングムービーは、本作のメイキングを担当した映像作家のエリザベス宮地が自ら編集。本編になぞらえ映画のクランクアップから撮影を遡るという本作ならではのスタイルで、映画『ちょっと思い出しただけ』ができるまでを映し出している。膨大なメイキング映像から厳選した映像は一瞬たりとも見逃せない。
映像冒頭、無事に撮影が終了した喜びと安堵の気持ちを込めて笑顔を見せる伊藤沙莉、松居監督と熱い抱擁を交わす池松壮亮らの姿が映し出され、俳優として映画にも出演する尾崎世界観の姿や、劇中、キーポイントとして登場する様々なシーンやメイキング風景が次々と切りとられていく。さらに、撮影の合間で、主題歌でもある「ナイトオンザプラネット」から作られた映画にかける想い、制作秘話、現場での思い出などを、松居監督、池松壮亮、伊藤沙莉が口々に明かし、尾崎世界観が、始まりとなった曲「ナイトオンザプラネット」の誕生秘話についても明かしている。
本作の撮影は、2021 年 7 月 20 日から約 2 週間というスケジュールで行われた。松居監督は「2021 年から過去に遡っていく物語なので、観客に嘘をつきたくなかったんです。マスクやアルコール消毒、タクシーの飛沫防止用のビニールシートなど、今では生活に欠かせなくなった当たり前の景色があって、粛々と東京五輪が行われていて、現実にフタをしないように気をつけました。2021 年 7 月にしか撮れない映画になったと思います」と明かしており、コロナ渦という時代と正面から向き合い、現代を生きる誰しもがリアリティを感じられるような映像にこだわって撮影に臨んだ。
さらに、多くの楽曲で映像作品を作り上げてきた松居監督と尾崎だが、松居監督は「バンド名の由来となった映画の題名を曲名につける、というのは覚悟がいること。」とこの曲には他とは違う何かを感じ取ったとか。そんな覚悟に触発されてか、自身でも初めてとなる完全ラブストーリーを書き上げ、第 34 回東京国際映画祭でコンペティション部門に出品され、観客からの圧倒的支持を得た観客賞と本作のために設けられたというスペシャル・メンションを W 受賞する快挙を成し遂げた。
この冬、絶対に見逃してはいけない傑作ラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』は 2 月 11 日(金・祝)に公開。
©2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会