ゲイであることを隠しながら生活する男子高校生と BL 好きの女子同級生との恋愛を通じ、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描いた映画『彼女が好きなものは』が、2021 年 12 月 3日(金)より公開。
【ゲイ】であることを隠し続けてきた純と、純がゲイと知らずに告白した【BL 好き】の紗枝。妻子を持ちながら密かに純と付き合う誠。交わるはずのなかった純と紗枝が出会い、お互いの悩みや内面を知り、しだいにお互いを尊重し合い、特別な関係を築いていく。いつしか純に恋愛感情を抱くようになった紗枝は、その思いを告げる。ゲイである自分ももしかしたら“ふつう”に女性とつき合い、“ふつう”の人生を歩めるのではないか-。一縷の望みをかけ、純は紗枝の告白を受け入れるのだった。ある日、BL好きの仲間であり紗枝の師匠こと奈緒(三浦透子)と、その恋人の隼人(渡辺大知)を交え、グループデートで温泉にやってきた純と紗枝。そこには誠も妻子と共に訪れていた。
今回解禁されたメイキング映像は、純と紗枝の温泉デートの最中、とある理由で純と誠のキスシーンを目撃してしまう。思わず手に持っていた水風船を投げつけ、紗枝が問い詰めるというシリアスなシーンの一部。神尾と今井が対峙するシーンや戸惑う紗枝の感情の起伏を草野監督が伝え、それに応える山田の真剣さが垣間見える。また、神尾と今井の顔の真ん中に水風船がぶつかり、弾けさせるという難しいシーンでは、助監督が投げた水風船が絶妙にヒットし、カットがかったと同時に周りのスタッフからは拍手が!水に濡れた神尾と今井も手ごたえを感じたのか、笑顔を見せる。その後、キャスト、スタッフ全員で映像をチェックすると、一同が「おぉぉぉ!」と声をあげ、草野監督が思わず拍手!監督からの「完璧だ、OK!」という言葉でますます盛り上がる。現場の熱気と和やかな雰囲気が伝わるメイキングシーンとなっている。
草野監督は神尾について、脚本を書いているときからどこか影があって、まとっている空気が純とピッタリだと感じていたという、また山田についても初めて山田に会った時、この子が紗枝だ!と直感したと振り返る。誠については、原作を読んだ時からワイルドで
色気がある人がいいなと思っていた際、ふと今井が思い浮かんだという。ベストなキャスティングに恵まれ、監督とキャストの信頼関係のもと完成した本作、劇中この温泉デートシーンを皮切りに純、紗枝、誠の関係性が変わっていく...。この 3 人の関係性がどうなっていくのか、ぜひ劇場で確かめてほしい。
(c)2021「彼女が好きなものは」製作委員会