第78回ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門のノミネートを果たした話題作『モーリタニアン 黒塗りの記録』が10月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開。この度、本作の主人公の一人であり、悪名高きグアンタナモ収容所から自由のために戦ったモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏にスポットを当てたインタビュー映像を解禁。
<本作のモデルとなったモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏にスポットを当てた特別映像>
モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏は、アメリカ同時多発テロの首謀者の一人とみなされ罪状なしでキューバにある米軍施設グアナンタナモ収容所に不当拘禁された人物。モハメドゥ氏は人権派弁護士ナンシー・ホランダーのサポートによって、収容中にグアナンタナモ収容所での非道な経験を記した手記を発表。アメリカ政府の検閲で 2,500 か所の黒塗りが残ったまま 2015 年に出版されるも、世界各国で一大ベストセラーとなった。
この度解禁された映像には、本作のモデルとなったモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏、ナンシー・ホランダー弁護士、そしてジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、ケヴィン・マクドナルド監督が出演。物語のキーとなる本編映像を織り交ぜながら、それぞれがモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏などへの思いを語る。ナンシー・ホランダー弁護士を演じたジョディ・フォスターは「モハメドゥと彼自身の物語は私たちに多くを教えてくれる。謙虚さや人間性だけでなく許しと精神力を」と語り、そのナンシー・ホランダー弁護士本人は「夢のようなキャストだわ。タハール・ラヒムはモハメドゥを完璧に演じて本当に素晴らしかった」と太鼓判。一方、モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏はジョディ・フォスターが演じたナンシー・ホランダー弁護士について「昔はあんな美人だったさ」と楽しそうに語る。
モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏は 14 年間に及ぶ拘禁後、解放された現在も行動を制限されているが、南アフリカでの撮影現場への見学は多くの関係者の協力により実現した。長い不当拘束下にあっても人間性を失わなかったモハメドゥ氏についてベネディクトは「人間の精神力が驚くほどに逞しいことを知った」と感嘆し、ケヴィン・マクドナルド監督も「傷つけられたり、危害を加えられたときに相手を許すことは難しい。でも彼はそれを体現した」とリスペクトしきりだ。
劇中のワンシーンで、デタハール・ラヒム扮するモハメドゥは言う。「アラビア語で“自由”は“許し”と同じ単語です」と...。9.11 同時多発テロから早 20 年。しかし真実はどれくらい語られたのだろうか?『モーリタニアン 黒塗りの記録』でのその断片の一つを目撃してほしい。
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