地中海に面した「魅惑の国」は映画史に欠かせない存在!『モロッコ、彼女たちの朝』モロッコが舞台の映画まとめ

地中海に面した「魅惑の国」は映画史に欠かせない存在!『モロッコ、彼女たちの朝』モロッコが舞台の映画まとめ

地中海に面した北アフリカに位置する国、モロッコはアフリカやアラブ、欧州などさまざま国の文化が混ざり合い、独自の文化を築き上げてきた国。そんな「魅惑の国」を舞台に、これまで多くの映画が撮影されてきました。しかもそれらの映画の中には映画史に残る名作や、巨匠監督が撮影した作品が多数。今回はその中でも有名な、モロッコが舞台となった5作品をピックアップしてご紹介!

◆『モロッコ、彼女たちの朝
 マリヤム・トゥザニ監督(2019 年/モロッコ、フランス、ベルギー製作)
カサブランカの小さなパン屋を舞台にふたりの女性が出会い、新しい人生へと歩き出す始まりの物語。第 92 回アカデミー賞モロッコ代表作。モロッコを舞台にした映画は数あれど、それらはどれも外国人がモロッコを訪れる設定。モロッコ人監督によるモロッコ映画の日本劇場公開は、なんと本作が初めてとなる。旧市街で暮らす女性たちのリアルな日常の姿が描かれており、観る者を異国情緒あふれる世界へ誘ってくれる。伝統的なパンや、幾何学模様があしらわれた壁紙、美しい細工が施されたティーポットなど、日本ではあまり馴染みのない食べ物から美しい雑貨まで多数登場し、独自の文化を存分に楽しむことができる。

◆『カサブランカ』
 マイケル・カーティス監督(1942 年/アメリカ製作)
第二次世界大戦中のカサブランカで、かつて恋に落ちた男女が運命の再会を果たす物語。名優ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが共演した本作は製作から 80 年が経とうとしている今でも世界中で愛されている。劇中に登場する「リックス・カフェ」を再現したカフェがカサブランカにあり、今でも映画の世界観を楽しむことができる。

◆『知りすぎていた男』
 アルフレッド・ヒッチコック監督(1956 年/アメリカ製作)
サスペンス映画の巨匠、ヒッチコック監督が 1934 年『暗殺者の家』をセルフリメイクした作品。家族でモロッコ観光にきていた男が思わぬトラブルに遭遇し、やがて巨大な謀略に巻き込まれていく。監督自らロケを行ったという異国情緒あふれるマラケシュの街並みが印象的な1作。

◆『グッバイ・モロッコ』
 ギリーズ・マッキノン監督(1998 年/イギリス、フランス製作)
ロンドンからモロッコのマラケシュへ 2 人の娘を連れてやって来たシングルマザーのジュリア。新天地での生活を楽しむジュリアと不自由な生活に不満を抱く娘たち。そんなある日、大道芸人のビラルと出会い... エスターフロイトの自伝的小説『郷愁のモロッコ』をケイト・ウィンスレット主演で描いた人間ドラマ。

◆『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
 ジム・ジャームッシュ監督 (2013 年/アメリカ、イギリス、ドイツ製作)
鬼才ジム・ジャームッシュ監督が現代に生きるアダムとイヴという名を持つ 2 人の吸血鬼を描いた異色のラブストーリー。イヴはモロッコ・タンジール、アダムはアメリカ・デトロイトの街でひっそりと暮らしている。しかし、イヴの妹エヴァの登場により、平穏な日々は終わりを告げることとなる。吸血鬼の二人が歩く夜のタンジールの路地は、怪しく美しい。

(C)Ali n' Productions – Les Films du Nouveau Monde – Artémis Productions

最終更新日
2021-08-04 11:30:00
提供
映画の時間編集部

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