戦争の爪痕が色濃く残る昭和 32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする鹿と忍の二人の女性を描いた人間ドラマ、映画『祈り ―幻に長崎を想う刻―』が、8月20日(金)より、シネ・リーブル池袋他全国順次、8月13日(金)より、ユナイテッド・シネマ長崎にて先行公開が決定!
本作は、明治の長崎市に生まれ、文学座創設への参加や岸田国士戯曲賞の審査員を務めるなど1990 年に亡くなるまで、劇作家・演出家として日本の演劇界に多大な影響と発展に寄与した田中千禾夫が、戦争と原爆の悲惨さを後世に伝えていきたいと 1959 年に発表し、第 6 回岸田演劇賞、第 10 回芸術選奨文部大臣賞を受賞した戯曲『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』を原作として初の映画化!
この度、今年 10 月に開催される第 16 回ロサンゼルス映画祭にて『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』が公式招待作品に決定いたしました!ロサンゼルス日本映画祭(Japan Film Festival Los Angeles)は、元々2003 年に始まった、“日本人に広く愛されている家庭劇で、国や国籍を超えて家族について語り合おう” という、チャノマ映画祭が前身で、一般的な日本文化の理解を浸透させることを目的とした先駆的な映画祭。その後、観客にもっと映画祭を楽しんでもらうため、日本映画界の新しい才能の発掘と、その発展と成長を共に目指し、現代日本文化を通じて、日米間の交流を目的として、映画祭の名称を 2008 年からロサンゼルス日本映画祭に変更。過去には 2013 年に故・大林宣彦監督、2014 年には仲代達矢、2018 年には桃井かおりが現地を訪れ参加するなど現在では LA を代表する日本映画祭に発展。昨年はコロナ禍の影響でオンラインのみでの開催だったが今年は会場での上映も予定され、『祈り ―幻に長崎を想う刻 (とき)―』が現地で、どのような反響を呼ぶか期待されている。また、本情報と併せて解禁となった WEB用オリジナル予告編(30 秒)では全編に渡って、さだまさしが歌う主題歌「祈り」を使用。30 秒だけで「何故か感動!?」の仕上がりとなっている。
(C)2021 Kムーブ/サクラプロジェクト