美しい見た目とは裏腹に、とてつもなく怖ろしい裏の顔を持つ女性が活躍する映画が、この春、立て続けに公開される。『水を抱く女』の、愛が裏切られた時に相手の男の命を奪わなくてはならない宿命を背負った女や、『ドリームランド』でマーゴット・ロビーが演じた17歳の少年の心を奪った美しき指名手配犯の女、『AVA/エヴァ』でジェシカ・チャステインが演じた完璧な容姿と知性、圧倒的な戦闘能力を持った美しき女暗殺者など、その見た目からは想像もできない怖さを秘めた彼女たちから目が離せない。そんな甘く見えて本当は怖い、女性映画の新作3本をご紹介。
◆『AVA/エヴァ』 4月16日(金)公開
美しき暗殺者エヴァ。完璧な容姿と知性、そして圧倒的な戦闘能力。組織に命じられるまま完璧に任務をこなしながらも常に「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と自問自答を繰り返していた。ある日、エヴァは全組織員が注目する極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた重要な情報に誤りがあり、そのことでエヴァの正体に気づいた敵と熾烈な銃撃戦になってしまう。辛くも生き延びたエヴァは、関係者の中に自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織への激しい不信感を募らせていく。そんなエヴァに、組織にとって危険因子となった彼女を秘密裏に始末しようする最強の殺し屋”サイモン”の魔の手が迫っていた。暗殺者VS暗殺者、血で血を洗う戦いの幕が今、切って落とされる。
◆『水を抱く女』 3月26日(金)公開
ベルリンの都市開発を研究する歴史家で博物館でガイドして働くウンディーネは、恋人のヨハネスが別の女性に心移りし悲嘆にくれていた。そんな時、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れ、数奇な運命に導かれるように二人は惹かれ合う。しかし次第にクリストフは、ウンディーネが何かから逃れようとしているような違和感を覚え、彼女は自らの宿命に直面することになる―。“水の精・ウンディーネ”の神話をモチーフにした恋愛ドラマ。
◆『ドリームランド』 4月9日(金)公開
1930年代半ば、荒涼としたテキサスに暮らす17歳のユージンは、ある夜、納屋で大ケガを負った女性を見つける。彼女が地元の銀行を襲撃し、警察から追われている強盗犯アリソンだと知りながらも、アリソンに惹かれたユージンは彼女を匿うことに。捜査の包囲網をかわし、自由をつかみ取ろうとするアリソンと、希望に満ちた新天地への憧憬を膨らませるユージン。過酷な現実から逃れるという夢を共有した二人は、“ドリームランド”へたどりつけるのか…。
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