大泉洋を主人公にあてがきした前代未聞のベストセラー小説「騙し絵の牙」(角川文庫刊)が待望の映画化!松竹配給にて、3月26日(金)より全国公開。
本日、大泉洋や松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、木村佳乃、斎藤工、國村隼、佐藤浩市、吉田監督らが登壇する、“騙し合いバトル開幕式”を開催しました。会場に吊るされた、縦 11m×横 10m という巨大な“大泉洋の顔”フラッグの、大泉の口からキャストが登壇するオープニングの他、本作の見どころなどをたっぷり語っていただきました。
崖っぷち出版社で巻き起こる、クセモノだらけの仁義なき騙し合いバトルを描く『騙し絵の牙』(3 月 26 日公開)がついに完成!3 月 3 日には都内で“騙し合いバトル開幕式”が行われ、主演の大泉洋、共演の松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、木村佳乃、斎藤工、國村隼、佐藤浩市、そして吉田大八監督が参加した。
会場に吊るされたのは、微笑を浮かべる大泉の顔が大写しにされた縦 11 メートル×横 10 メートルの巨大看板。口元に書かれた「大逆転始めましょうか。」という文字が剥がされた場所から、大泉をはじめとするキャスト陣&吉田監督が登場となった。自身の巨大な口からの登場となった大泉は「相当に派手な趣向でやっていただき嬉しい」と大喜びかと思いきや「これだけ大きな自分の顔の口からの登場って...う〜ん、あんまり気持ちのいいものじゃない」と天邪⻤毒舌!?煌びやかなキャノン砲も発射されて「こんな大がかりなイベントをやっていただき、まるでワールドカップで優勝したみたい」と派手やかな開幕式に微笑を浮かべていた。
カルチャー雑誌「トリニティ」編集⻑・速水輝役の大泉は「ものすごく豪華なスゴイ映画での主演...と考えると怖くなるので、自分では主演だとか座⻑だとかは考えていませんでした。座⻑だなんて...どうぞご勝手に!もはや妖怪大戦争状態」と豪華キャスト陣に囲まれての大役にプレッシャー。それでも「主演なので皆さんとほぼ芝居で絡めたのが楽しかった。皆さんのお芝居を見るだけでも楽しい映画です」と演技合戦をアピールした。速水の部下で新人編集者・高野恵役の松岡は「編集会議のシーンではどのように雰囲気を出せばいいのか悩んだけれど、大泉さんが『劇団トリニティだ!』と編集部仲間でのセリフ合わせをしてくれた。そのおかげでいい雰囲気が出せました」と大泉の計らいに感謝。すると大泉は「それはね、私のセリフが怪しかったので、その確認をしたかっただけ。松岡さんはその話を必ずするけれど、もはや嫌味だと私は思っています」と照れ隠しの口撃だった。
気鋭の新人小説家・矢代聖役の宮沢は「写真週刊誌にスクープされる撮影は、そうやって写真を撮られるのが初めてだったので、なんとも言えない緊張感がありました」と貴重な瞬間が印象的だったよう。人気ファッションモデル・城島咲役の池田が「穏やかで楽しい現場で、宮沢さんと卓球をしました」と口にすると、宮沢は「凄く卓球が上手かった!」と池田の腕前を絶賛。しかし大泉からは「そんなシーンは本編にないけどね!」とツッコまれていた。(※卓球シーンは劇中写真で使用)
大御所小説家・二階堂大作役の國村は「吉田監督は撮影現場で一番楽しそうだった」とその様子を紹介し、薫風社専務・東松龍司役の佐藤も「吉田監督は思った以上に綿密に設計図を描かれる方だった」と吉田監督の印象を明かした。すると老舗文学誌「小説薫風」編集⻑・江波百合子役の木村は、吉田監督について「私の好きなタイプなんです!ドンピシャ!撮影中も監督の横で根掘り葉掘り質問攻め!気づいていましたよね?」と公開告白。それに吉田監督は絵に描いたようにしどろもどろになり、大泉から「照れている人のお芝居の参考になりました!」と爆笑されていた。続いて外資ファンド代表・郡司一役の斎藤も、すかさず「僕もタイプです!色々な意味で!」と公開告白に便乗して吉田監督への愛を口にしていた。
映画の内容にちなんで「崖っぷちを乗り越えた」エピソードをそれぞれが披露。大泉は「この撮影の時は常に崖っぷち。吉田監督から全然 OK が出ない。10 回くらいやる。そこに佐藤浩市さんみたいな妖怪レベルの大物がいるからパニックに!常に崖っぷちでした。OK と言われた瞬間、フーッ!となる。これだけの俳優さんを集めてどんな神経をしてるのか...。でもそれによって団結力も強まった」と吉田監督の妥協を許さぬ粘りの洗礼を受けたという。松岡が「演技が大泉洋さんっぽいから NG というのもありましたよね」と打ち明けると、大泉は「原作小説は私のあてがきですよ!」と不満噴出も「私の映画の中では一番私らしくなくて新しい。結局は吉田監督に感謝です」と新境地開拓の手応えを得ていた。松岡は、吉田大八監督との 8 年ぶりのタッグに感慨。宮沢は「この作品をやり遂げたこと」としみじみ。池田は「大泉さんとのシーンでテイクが重なると、大泉さんは『俺の馬鹿たれ!』と自分を責める。そんな中で自分が噛んでしまったら...と思ったけれど、なんとか乗り越えました」とホッと一安心。斎藤は自身の監督作でのピンチを切り抜けたエピソードを語り、木村は「吉田監督から教えてもらった小説が難しい」といまだ崖の最中という。一方、國村と佐藤は「崖っぷち?あまり思った事がないし、この仕事をしていたらずっとピンチ」(國村)、「僕らは昭和の時代の役者ですから、放送できないレベルのエピソードばかりです」(佐藤)と百戦錬磨のベテランならではの返答。吉田監督は「延期を経て映画が公開できるというのが、崖っぷちを乗り越えた気分」と本作の無事公開への感慨を述べていた。
最後に主演の大泉は「豪華な役者陣が騙し合いを繰り広げる痛快なエンターテインメント作。私も試写を観て本当に面白かったし、一度見始めたら脚本の面白さでグイグイ引き込まれるはず。今の映画館は換気にも十分に配慮をしているので、安心して映画館でご覧ください」と間近に迫った全国公開に期待を込めていた。
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