フランスの輝ける至宝カトリーヌ・ドヌーヴが贈る、愛おしくもほろ苦い家族ドラマ『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』が、2021年1月8日(金)にYEBISU
GARDEN CINEMA他にて全国公開。
どんな家族でも、やっぱり恋しい。個性豊かな家族が繰り広げる、愛おしくもほろ苦い
人間ドラマ。夏のある日、フランス南西部の豊かな自然に囲まれた邸宅で、母アンドレアの70歳の誕生日祝いが開かれようとしていた。だが行方不明だった長女の突然の帰郷が、誕生会を大混乱へ導いていく――。思い出の家をめぐる問題や複雑な親子関係、それぞれが抱える過去や秘密が次々に暴かれ、激しく感情をぶつけあう家族。幸福なはずの一日はどんな終わりを迎えるのか…? 過激で強烈、でもどこかユーモラスなフランス流家族のめくるめく大騒動。愛するからこそ衝突する―母と娘、そして家族が織りなす人間模様は、国も世代も超え、やがて普遍的な愛の物語をつくりだす。
注目の個性派俳優ヴァンサン・マケーニュとは!?
ヴァンサン・マケーニュは、2013年に日本で公開されたギョーム・ブラック監督の『女っ気なし』で海辺の町にバカンスで訪れた母と娘に恋する冴えない男シルバン役で主演し、フランス映画好きの間で大きな注目を集め、その後も『やさしい人』、『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』で主演を務め、オリビエ・アサイヤス監督の『冬時間のパリ』には主要キャストとして出演するなど、今やコアなファンを持つ個性派俳優として大人気のフランスの俳優。俳優業以外にも、映画監督や舞台演出家としても活躍している。そこで今回は、注目を集める個性派俳優ヴァンサン・マケーニュの魅力が詰まったおすすめ3作品をご紹介!
◆『女っ気なし』 2013年公開
海辺の町にバカンスに訪れた母娘にアパートを貸すことになった主人公の男シルバンを演じている。バカンスを楽しむ母娘と一緒に海水浴や買い物をして過ごすうちに二人に惹かれていくシルバンだったが、友人のジルを二人に紹介したことがきっかけで雲行きが怪しくなっていく…。優しいけれど冴えないシルバンがハマり役で、一躍フランス映画好きの間で注目されるきっかけになった作品。
◆『冬時間のパリ』 2019年公開
敏腕編集者のアランは押し寄せる電子書籍ブームに順応しようと腐心していた。そんな中、作家で友人のレオナールから不倫をテーマにした新作の相談を受けるが、内心、彼の作風を古臭く感じていたアランは妻で女優のセレナに意見を聞くと反応は正反対だった。実はレオナールとセレナは不倫関係にあり、またアランも若いアシスタントと不倫中だった。こんがらがった二組の夫婦の愛の行方とは――?我が道を行く私小説作家レオナールを演じ、その独特の個性が光る。
◆『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』 2021年1月8日(金)公開
大女優カトリーヌ・ドヌーヴが主演の家族ドラマ。70歳になったアンドレア(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、夫と孫と一緒にフランス南西部の邸宅で優雅に暮らしている。そこへ母の誕生日を祝うため、しっかり者の長男ヴァンサン家族と、映画監督志望の次男ロマンが恋人を連れてやってくる。家族が揃い楽しい宴が始まったそのとき、3年前に姿を消した長女クレールが帰ってくる。アンドレアは娘をあたたかく迎え入れるが、他の家族は突然のことに戸惑いを隠せない。案の定、情緒不安定なクレールは家族が抱える秘密や問題をさらけ出し、大きな火種をつくりだし、混乱の一夜が幕を開ける――。映画監督としても活躍するヴァンサン・マケーニュ自身と重なる部分もあり、映画オタクな次男ロマン役が見事にマッチしている。ヴァンサンはこの作品に出演し「表層的にはバカンスコメディのようにライトな映画なんだけれど、編集やテーマ、構成によって、軽い雰囲気に留まらず、根本的な困難さや複雑さが出ているのが私は気に入っています。とても楽しい経験でした」と感想を語っている。
(C)Les Films du Worso