松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年松竹映画は100周年を迎えた。『キネマの神様』は、そんな松竹映画100周年を記念した作品となる。監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。
先日、沢田研二・菅田将暉・永野芽郁・宮本信子・野田洋次郎・小林稔侍・寺島しのぶに加え、北川景子が出演することが発表され、8名が紡ぐ、50年の時を超えた奇跡の物語にますます期待が高まっている。
そしてこの度、本作の公開日が2021年4月16日(金)についに決定!さらに初めての本編映像となる特報映像が解禁された。本作は、主演に決定していた志村けんさんのご逝去、新型コロナウイルスによる撮影中断など幾多の困難に直面しつつも、志村けんさんの代役として沢田研二さんを迎え再始動し、映画界を代表する豪華キャストが集結した奇跡ともいえる作品だ。12月1日<映画の日>に公開日を発表するに至るまでの道のりは長く険しいものだったが、そこには”映画の神様“を信じ続けた作り手たちの強い想いがあった。
2020年1月に映画化を発表した山田洋次監督最新作『キネマの神様』は3月1日にクランクインし、撮影を進めておりましたが、ちょうど半分を撮り終えた3月末にW主演である志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎の悪化でご逝去されました。突然の訃報に、山田監督をはじめとするキャスト、スタッフは動揺を隠すことが出来ませんでした。程なくして日本政府による緊急事態宣言が発出し、撮影は長期中断を余儀なくされました。
この時点で、「かわいそうに。再開するのは無理だろう」といった声が世間では数多く上がっておりましたが、我々はすんなりとこの作品を未完で終えることを受け入れることが出来ませんでした。この作品を無事完成させることが、志村さんへの一番の供養になると信じ、コロナ禍の終息が見えない中、撮影が再開できる日を想像し、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを開始しました。
そして、かつて同じ事務所に所属し、先輩後輩同士非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで志村さんと多く共演した、沢田研二さんが出演を決意してくださいました。「志村さんのお気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。」志村さんから沢田さんに魂のバトンが渡り再始動した本作、撮影再開後もコロナ危機と常に隣り合わせで数々の困難がありましたが、それを一つずつ乗り越え、ようやく公開が見えてきました。
コロナの影響を大きく受けた映画として、コロナに限らず、様々な苦境に立たされたすべての人と一緒に乗り越えたい、そして、無事に公開を迎えることで、勇気と希望を与えたい。きっといる”映画の神様“を信じて。心からそう思っています。
今回初めて解禁された映像は、若き日のゴウ(菅田)がカチンコを片手に映画制作に奮闘していた頃の映画を、現在のゴウ(沢田)が懐かしさと寂しさ溢れるまなざしで鑑賞するという二人の対照的な姿が重なる印象的なシーンから始まる。映画制作に全身全霊を傾け、夢を追い駆ける若きゴウ、一方で、妻・淑子(宮本)から指摘されるまで思い出せなかった程、かつての情熱と輝きを失った現在のゴウ。この対照的な二人を中心に、ゴウを支える家族・友人たちが映し出されたエモーショナルな映像だ。かつての映画青年に何があったのか?ゴウの人生に起こった奇跡とは?これは、”映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語であるとともに、本作の公開を諦めず信じ続けたキャスト・スタッフたちが起こす奇跡の映画として、2021年4月16日、すべての人へ贈られる。
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『キネマの神様』2021年4月16日全国ロードショー
配給:松竹 (c)2021「キネマの神様」製作委員会