「黒木瞳監督が悪魔に見えました…」と山村紅葉が暴露『十二単衣を着た悪魔』完成披露報告会イベント

「黒木瞳監督が悪魔に見えました…」と山村紅葉が暴露『十二単衣を着た悪魔』完成披露報告会イベント1
「黒木瞳監督が悪魔に見えました…」と山村紅葉が暴露『十二単衣を着た悪魔』完成披露報告会イベント2

多くの名作を生み出してきた脚本家・小説家の内館牧子が「源氏物語」を題材に、奔放で強い女性によって成長していく青年の姿を描いた長編小説「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」を元に実写化、映画『十二単衣を着た悪魔』として、11 月 6 日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。
本作の主演は、ひっきりなしに出演作が続き、主演作の『今日から俺は!!劇場版』含む出演作が今年 6 本も公開となる若手実力派俳優伊藤健太郎。就職試験 59 連敗中の実家暮らしのフリーター・伊藤雷を演じます。そして、自身の美しさと比類なき意思の強さでまるで“悪魔”と例えられることもある弘徽殿女御には、三吉彩花。そのほかに伊藤沙莉、戸田菜穂、ラサール石井、山村紅葉、笹野高史、そして田中偉登、沖門和玖、細田佳央太、先日発表された MIO、YAE、手塚真生、LiLiCo、村井良大、兼近大樹(EXIT)と若手実力派からベテランまで個性豊かな豪華キャストが集結し、現実と源氏物語の世界を華やかに彩ります。この度、3週間後の全国公開に先駆け、映画完成の報告会イベントを行いました。

映画が現代と平安時代を代表する「源氏物語」を舞台にしていることもあり、報告会の会場は、日本の伝統文化の場所ともいえる能楽堂にて開催。キャスト・監督は、伊藤健太郎演じる主人公・雷と同じように、まるで「源氏物語」の世界へトリップしたかのような、厳かでありながら、煌びやかな舞台へ登場。進行役から MC をバトンタッチした LiLiCo より原作に惹かれた点を聞かれた黒木監督は、「内館牧子さんが高校生の時に既に考えられていたということがまずすごい所なんですけれども、「源氏物語」桐壺帝の正妃でありながらも、悪役として描かれている、弘徽殿女御はこういった人だったのかもと考えられて書かれた物語で、現代に生きる自分の居場所がない、人と比べてうまくいかない、自分って何なんだろうと、ちょっとダメンズな男の子が、ひょんなことから源氏物語の世界にトリップ、弘徽殿女御をはじめとする様々な登場人物の輝く人生を見て成長するという希望のお話に惹かれました。」と長年の念願かなっての映画化に感無量の様子。主人公・雷との共通点を聞かれた伊藤は、「あの平安時代に急に飛び込んで、意外とすんなりと対応していく姿は、今自分が平安時代にタイムスリップしたら、最初は驚くだろうけど、対応するだろうなというところはちょっと似ているかも」と爽やかに答え、役作りに苦労しなかったと語る。「最初からスタッフの中で、伊藤健太郎さんでという想いがありまして、受けて下さるかしらと不安がありました。たまたま私が出演しているラジオ局の番組の収録にいく際に、エレベーターのドアが開くと、真正面にポスターが貼られていまして、エレベーターが開くと伊藤健太郎さんがいらっしゃる。この方が雷ちゃんを演じてくれたらなぁと思っておりましたが、念願かなって嬉しかったです。ずっと見つめて、いいえ、見つめられてて良かったです。」と伊藤(健)を熱望したという黒木監督。そのラブコールっぷりを聞かされた伊藤(健)は、「見つめててよかったです」と笑顔で答えた。
本作でもひときわ美しさを放ちながらも、“悪魔”とも言われた弘徽殿女御を演じた三吉に演じた感想を聞くと、「弘徽殿女御は最初、すごく強くて一見怖く見える女性ではあるんですけれども、ここまで強い女性を演じたのは初めてなんですけれども、だんだん自分の息子の為にとか誰かのためにとか愛情をもって何を犠牲にしてでも貫いていく姿勢に、この人についていきたいなと自然に感じることができて、弘徽殿女御への熱い想いを聞かせていただいて愛着がわいてきました。監督からセリフの発声の仕方から、滑らかさ、強さ、高さなど、細かく指導していただきました。」と答え、それを受けて黒木監督は、「ヘア、十二単衣が似合う三吉ちゃん以外、弘徽殿女御はいないと思いました。」と三吉演じた弘徽殿女御をべた褒め。伊藤健太郎との共演経験もある伊藤沙莉は、今回伊藤(健)演じる雷の妻役で登場。監督がテレビに出演する伊藤(沙)を見て是非倫子役にとオファーされた経緯の話に、「凄くシンプルで嬉しかったです。現代を生きる女性は演じてきましたが、時代を超えて生きる女性を演じることが少なく、経験として踏まなければならないと思っていた時期にオファー頂いて、黒木組でその経験が出来たのがすごく嬉しかったです。」と笑顔で答え、黒木監督は「連ドラに出ている沙莉ちゃんをみて、倫子がいると思ってテレビ画面を写メっていました。後日制作プロデューサーに沙莉さんを提案してみると、なんと制作プロデューサーも私に提案しようと思ってくださってたみたいで」とキャスティングの経緯を披露し、ハプニングの演出についての話しになると、「とあるシーンで、ハプニングが起こりまして、めちゃくちゃ驚きました。お芝居でするのはずかしいと思いますし、是非そのシーンを探してほしいですね。でも、そのシーンの撮影の直後は、健太郎、ふざけた?本番なのに、何やってんの?とは思いました。」と正直な気持ちを暴露すると、伊藤(健)は「台本に書かれてなく、黒木監督に撮影前に指示されて、『え??』って戸惑いまして、やるべきかやらないか迷ってたんですけど、後ろのベースから、何度も『いけ!いけ!』って黒木監督が......、ずーっと言ってくるんですよ。」と答えると、黒木監督が「中々行ってくれなかったんですよ!」と伊藤健太郎に突っ込むシーンも。「結果いいシーンでした!」と答える伊藤(沙)に、「黒木監督に言えないから、俺にクレームいれてたじゃん」とにぎやかな会話が続き、会場の笑いを誘っていた。弘徽殿女御の身の回りの世話を任されている梅命婦を演じた山村は、「本格的な衣装を着たのは初めてで嬉しかったです。心を込めて主に寄り添った役はほぼやったことがなく、これが私の本当の姿だと知ってほしいです。現場では、こういうやり方もあるけどと、黒木監督がすっと実演してくださってとてもやりやすかったです」と答え、さらに宮中の警護を担当する良喬を演じた笹野のとあるシーンについて聞かれると、「重厚な演技をしたまでです。監督がダメって言わないし、留められなかったので・・・。」と携帯をなめるシーンやイヤホンを鼻に突っ込むシーンのことを淡々と語るも、「結構、ノリノリでやってましたよね!!」と伊藤(健)に突っ込まれ苦笑い、爆笑の撮影エピソードを披露した。
MC で登場している LiLiCo ももちろん本作に出演しており、「私にも質問して」と懇願。唯一、伊藤(健)演じる雷が源氏物語の世界へタイムスリップする前と後に絡んでいて、成長前と後の雷を知っている通称・ヤマンバ役だったとのことで、「とあるインタビューの時に黒木監督に声をかけられて、私何かしてしまったかなぁ、どうしようと思ってたら、ぴったりの役があります、オバサンの・・・。とオバサンのところだけ小声で言われまして」とオファーされた時のことを明かし、「トリップする前後の雷の成長っぷりに、健太郎君の表情が全然違っていて、自分が 1 か月前に演じたヤマンバと同じようにできるか心配になってました。」と撮影影ソードを明かした。

ここで MC より「タイトルにちなんで、この人、こういうところが悪魔だな・・・」と思った経験がある方はという質問に山村は、「普段監督は天使だと思っているのですが、撮影中、ダイエット企画であと 3 kg痩せないといけない状況なのに、監督は寒いのでと気遣ってくださって、温かい豚汁、おどん、炊き込みご飯などご用意くださってたのに、私は冷たいサラダを食べてまして、この時監督が“悪魔”に見えました」と監督悪魔説を暴露し、キャストは大爆笑。最後に主演を務めた伊藤(健)に、撮影を通して得たこと、感じたことを聞いたところ、「こういった時期に、公開が近づいてきて、能楽堂という場所で、皆様に完成を報告する機会を設けられたことを、光栄に思っています。主人公の雷の様に、映画の中にタイムスリップしていただき、ちょっとした非現実的体験をご体験頂ければと思っております。公開しましたら、是非劇場に足を運んでくださればと願っています。」と締めくくった。

(C)2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー

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最終更新日
2020-10-21 10:00:00
提供
映画の時間編集部

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