『百円の恋』「全裸監督」の武正晴監督が、キャストに《主演》森山未來、北村匠海、勝地涼を迎えた最新作『アンダードッグ』が、11月27日(金)より全国公開。
第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選出されるなど、多数の映画賞を席巻した『百円の恋』から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳をはじめとする製作陣が、キャストに森山未來、北村匠海、勝地涼を迎え、再びボクシングを題材に不屈のルーザーたちへ捧げる挽歌を作り上げました。過去のささやかな栄光が忘れられず〝かませ犬(=アンダードッグ)〟になり果てた今も、ボクシングにしがみつく事しかできない主人公を中心に、人生から見放された三人の男たちのドラマを描きます。
この度、解禁されたのは、森山未來演じる主人公・末永晃、北村匠海演じる大村龍太、勝地涼演じる宮木瞬らの負け犬感漂う日常を切り取った姿やそれとは対照的に、負け犬だけでは終われない!とでもいうかのようなリング上での雄々しい姿が映し出された場面写真!
一度掴みかけたチャンピオンの道からはずれ、無様な“かませ犬”としてリングに立ち続けている晃は、一方でデリヘルの運転手として日々を無為に消化しながら過ごし、夢溢れる天才ボクサーの龍太には過去の因縁が付きまとい、大物俳優の二世タレントで、鳴かず飛ばずの芸人ボクサーの宮木は、“親の七光り”のレッテルに囚われている…。複雑な事情を胸に、それぞれが再起を懸けた闘いに挑むリング上での姿を活写した場面写真では、鋭い眼差しや鍛え上げられた肉体から、崖っぷちに立った負け犬たちの確固たる熱い意志を感じ取ることができると共に、ルーザーたちの三者三様の熱いドラマが期待できる!
本作の企画が立ち上がったのは、数々の映画賞を総なめにした『百円の恋』を手掛けたプロデューサー・佐藤現の「あれを超える熱い映画を作りたい」という滾る想いからだったという。自身もジムに練習生として通うほどボクシングに造詣の深い佐藤は、「スター街道を走る選手の影には、負け戦に身を費やす“かませ犬=アンダードッグ”のような立ち位置の選手がいる。そんな悲哀を帯びた男が這い上がる姿はドラマになるはず。“アンダードッグ”という言葉の響きもいい」と閃き、『百円の恋』の脚本を手がけた足立紳に脚本を依頼。足立は「ボクシングは好きですが、業界についてそこまで詳しくはない。でも夢を諦めることができず、なのに頑張ることもできず中途半端な生き方をしているキャラクターであれば、書けると思った」と筆を踊らせたという。足立が自身の監督作『喜劇 愛妻物語』の撮影の多忙を縫って書き上げた脚本は第一稿から完成度の高いものに!
監督・武正晴と多くの作品を共にしている足立は「武さんとは毎回のように喧々諤々の意見を交わし、撮影ギリギリまでシナリオを粘ることがほとんどなのに、今回は異例ともいえるスピード感で進んだ。オリジナルストーリーで第一稿が完成稿のような形になるのは珍しい」と衝撃のエピソードを振り返っている。また脚本を読んだ佐藤も「ボクサーの物語に止まらず、日のあたらない立場を生きるあらゆる男女の群像劇へと昇華されていた」と脚本の仕上がりを称賛。
プロボクサー並みのストイックなトレーニングや、食事制限を経て挑んだ森山、北村、勝地ら豪華キャスト3名による迫真のボクシングシーンはもちろんのこと、異例のスピードで完成した脚本の誕生秘話とともに、拳に賭ける男たちの闘いの行方に目が離せない!
10月31日(土)から開催される第33回東京国際映画祭のオープニング作品としての上映も決まっている劇場版『アンダードッグ』 【前編】【後編】は、11月27日(金)に同日公開!また、配信版『アンダードッグ』の配信スタートが変更となり、ABEMAプレミアムにて2021年1月1日より配信開始となる。
(C)2020「アンダードッグ」製作委員会