映画大国インドから、話題の日本未公開10作品を上映!昨年の開催に続き、第2回目となる「インディアンムービーウィーク2020」では、2014年~2020年にインドで公開された 10作品を上映。
年間 2,000 作品を超える映画が製作されるインド。日本で劇場公開される作品は、そのうちのごく一部にすぎません。インディアンムービーウィーク 2020 では、映画製作がさかんな5つの言語圏(ヒンディー、タミル、テルグ、マラヤーラム、カンナダ)のヒット作、話題作を紹介。
このたび公開する予告編は、10作品すべてのハイライト場面を紹介する構成になっており、社会派ドラマ、スリラーやコメディ、ホラー作品まで、上映作品の多彩な魅力を体感できます。
▼インディアンムービーウィーク 公式サイト
https://imwjapan.com
【上映作品】
◆『ビギル 勝利のホイッスル』
(原題:BIGIL/ 2019 年/ タミル語)
花形サッカー選手だったマイケルは、友人に代わり女子サッカー州代表チームの監督となり、全国大会に進出する。女性のエンパワーメントをテーマに据える一方、ラジニカーントに並ぶ人気を誇るヴィジャイのダンス、アクション、一人二役も盛り込み、見どころ満載。2019 年の大ヒット作。
※日本語字幕版初上映
◆『ストゥリー 女に呪われた町』
(原題:STREE/ 2018 年/ ヒンディー語)
祭りの季節になると女の幽霊(ストゥリー)が現れ、若い男性をさらうという伝説がある町。仕立屋のヴィッキーはある日、謎めいた女性に出会う。その頃、ヴィッキーの友人が幽霊にさらわれる。グローバル化したゾンビのコメディ『インド・オブ・ザ・デッド』(2013 年)を監督した、ラージ・ニディモールー & クリシュナ DK がプロデュースと脚本を手がけたゴーストホラー。2018 年の大ヒット作。
※日本初上映
◆『無職の大卒』
(原題:VELAIILLA PATTADHARI/ 2014 年/ タミル語)
大学で土木工学を学んだラグヴァランは、花形の IT 専攻でなかったばかりに職が見つからない。ようやくチャンスを掴むが、大手建設会社の御曹司と対決する。インド映画定番の「職のない若者」をダヌシュが好演した、爽やかで痛快な一作。公開年に大ヒットし、南インドの主要な映画賞で俳優賞、作品賞、音楽賞など多数受賞した。
※日本初上映
◆『結婚は慎重に!』
(原題:SHUBH MANGAL ZYADA SAAVDHAN/ 2020 年/ ヒンディー語)
密かに愛を育んでいたカールティクとアマン。アマンが妹の結婚式のため帰郷した時、二人の関係が彼の父に知られてしまう。両親に逆らえず、アマンは許嫁との結婚を承諾するが......。インド最高裁判所は 2018年9月、同性間の性行為を「不自然な違法行為」と定めた刑法第 377条を憲法違反と判決を下した。LGBT の人々が自由に愛し合う権利が認められるようになり、以後、同性カップルが登場する作品がメジャー作品としても公開されるようになった。本作は公開時に「陽気なコメディの最後に、愛と受容についての力強いメッセージがある」(フィルムフェア誌)等と好評価を受けた。
※日本語字幕版初上映
◆『お気楽探偵アトレヤ』
(原題:AGENT SAI SRINIVASA ATHREYA/ 2019 年/ テルグ語)
探偵業を始めたアトレヤは、レイプ殺人事件を調査するうちに、線路脇で身元不明死体が多数見つかる別の怪事件に絡め取られ、自身が容疑者となる。『きっと、またあえる』にも登場のナヴィーン・ポリシェッティ主演のユーモア探偵映画。笑わせるだけではなく、インド特有の事情に根差した犯罪の恐るべき実態についても鋭く切り込む、考え抜かれた脚本が見事。今年 1 月に行なわれた ZEE シネ・アワード(テルグ語部門)で、デビュー監督賞、特別作品賞などを受賞。
※日本初上映
◆『浄め』
(原題:SHUDDHI/ 2017 年/ カンナダ語)
インドを訪れた米国人女性が、バンガロールで拳銃を入手する。そこからマイソール、マンガロールと、一見ただの観光旅行にみえるその行程は、危険な使命を帯びた旅だった。インドに根深い「女性への暴力」の問題と向き合う一作。レイプやモラル・ポリシング、性犯罪を裁く法律の不備といった社会問題への告発に、戦うヒロインを導く教えとしてヒンドゥー教の神話を重ね合わせる印象的な構成。映画メディア「フィルム・コンパニオン」が選ぶ、「2010 年代のカンナダ語映画ベスト 25」にランクイン。
※日本初上映
◆『ジャパン・ロボット』
(原題:ANDROID KUNJAPPAN VERSION 5.25/ 2019 年/ マラヤーラム語)
ケーララ州の片田舎にやってきた日本製ロボット。頑固老人の心はロボットの登場によって変化し、一人息子との関係も揺らぎ始める。着ぐるみ感満載のロボット、中国風 BGM と共に登場する「日系」ヒロインなど、脱力系コメディに見せかけて、現代のケーララ社会への鋭い皮肉を随所に散りばめる。サウビン・シャーヒルとスラージ・ヴェニャーラムード、二人の性格俳優の演技も見もの。ニュー・インディアン・エクスプレスは「今年最高の映画の一つ」と高く評価した。
※日本初上映
◆『ウイルス』
(原題: VIRUS/ 2019 年/ マラヤーラム語)
原因不明の高熱と嘔吐で病院に運び込まれた男性は、程なく死亡する。2018 年にケーララ州北部で発生したニパウイルス感染症。20年前にマレーシアで初めて確認されたニパウイルス感染症は、ケーララでは全く未知のものだった。原因究明と感染拡大防止に努めた対策本部、治療に当たった医療従事者らを描く群像ドラマ。実話に基づくメディカル・スリラー。公開時に大ヒットし、多くの映画賞を受賞した。
※日本語字幕版初上映
◆『僕の名はパリエルム・ペルマール』
(原題:PARIYERUM PERUMAL/ 2018 年/ タミル語)
弁護士を目指し法科大学に進学したパリエルム・ペルマール。ダリト(不可触民)出身の彼は、仲良くなった女子学生の親族から激しい差別を受ける。インド社会の暗部であるカースト問題を、圧倒的なリアリズムと幻想的表現で描いた名作。製作は『カーラ 黒い砦の闘い』(IMW2019 で上映)のパー・ランジット監督。数々の映画賞に輝いた力強い社会派ドラマ。
※日本初上映
◆『伝説の女優 サーヴィトリ』
(原題:NADIGAIYAR THILAGAM / 2018 年/ タミル語)
タミル語映画だけでなく、かつては南インドの全ての言語の映画が製作されていた「映画の都マドラス」(現チェンナイ)。1940 年代末、女優になろうとそこにやって来た少女サーヴィトリ。小さな役を求めて奔走していた彼女は、数年の後に大スターとなっていた。1950 年代から 80 年代にかけての南インドの映画界を舞台にした、実在の大女優の一代記。注目のナーグ・アシュウィン監督による、ノスタルジックな伝記的フィクション。豪華絢爛なソングと古映画再現シーンが見もの。本作はタミル、テルグ 2 言語で製作され、ナーグ・アシュウィン監督の母語であるテルグ語でのバージョン『MAHANATI』は主要な映画賞を総ざらいした。
※日本初上映
【開催概要】
キネカ大森 : 2020年9月11日(金)~10月8日(木)
新宿ピカデリー : 2020年9月25日(金)~(終了日未定) ほか全国順次開催予定
◎9月25日(金)から(終了日未定)
MOVIX 利府
MOVIX 三郷
MOVIX 柏の葉
ミッドランドスクエア シネマ
MOVIX 京都
なんばパークスシネマ
神戸国際松竹
◎10月9日(金)~10月22日(木)
シネ・リーブル梅田