シリーズ累計45万部を超える織守きょうやの小説「記憶屋」を映画化し、「忘れたい記憶」と「忘れたくない記憶」、人の＜記憶＞を巡る感動のヒューマンドラマを描く『記憶屋 あなたを忘れない』が2020年1月17日公開。公開に先立ち、この度主演の山田涼介（Hey! Say! JUMP）、芳根京子、佐々木蔵之介、蓮沸美沙子、泉里香、濱田龍臣ら豪華キャスト陣に、監督を務めた平川雄一朗が登場するメモリアルイベントが行われました。
大歓声の中、ステージに登壇したキャスト陣。主演の山田さんは「（MCが噛んで何度か「奮闘」を繰り返したことを受けて）ひたすら奮闘しまくります！」とユーモアたっぷりな一言から入り、「素直に約１年前に撮影した作品が皆様の元に届くということを本当に嬉しく思います。この感動の物語を皆さんがどのように受け取るのか、人それぞれ受け取り方全然違うと思うので、楽しみです。」と挨拶。
主人公を演じるにあたり、「台本だけ見るとちょっと難しいお話なんで、これをどうやったらわかりやすくお客さんに受け取ってもらえるかなということを考えながら、監督とは現場できっと皆さん話し合いつつ演じていたんじゃないかと思います。」と山田さんが言うと、監督は「そうですね、特に蔵之介さんは脚本に色々アドバイスいただいて映画にすごく貢献していただきました。」と佐々木さんに振り、佐々木さんは「SFとファンタジーなのでどのようにお客さんに浸透していくかが大変だと思いました。」と難しい設定をわかりやすく伝えるために監督キャスト一同一緒に映画を作り上げていった様子が垣間見えました。
山田さんの集中力に関して、監督は「涙のシーンがあるんですけど、テイク１で僕的に泣きすぎたんじゃないかな、と思ってテイク２で涙流さないでくれって話したんですけど、編集で結局テイク１を使ったんです(笑)」と懺悔。それに対して佐々木さんは「そうなんや！これでもっかいやんのかと思ったもん！もっかいやれって監督に言われて”はい”って言ったからストイックですよ～」と驚き、山田さんも「正直あの時何言ってるんだろうなと思いましたもん」と渾身の涙のシーンだった様子。本編で是非確かめてみてください！
撮影中に記憶に残っていることについて、芳根さんは「戦ったな、と。監督は”これでいい”でOKを出す方ではないので、何回も何回もワンシーンやった。」と語ると、山田さんは「芳根さんはすごいですよ。いい意味で、バケモノの類というか、手探りの本読みで本気でやってて、ちゃんとやらないとなと。本腰入れて幼馴染としてやれることはやっていこうと。」と褒めていました。
佐々木さんは山田さんとのバディについて「ロケでしたが、山田君と広島旅行に行った感覚でした。一泊だけでしたが、一泊二日で見た瀬戸内の秋の橋の景色と島と海のキラキラは本当に印象に残っていて、そういうものを共有したバディ」という言葉を受け、山田さんは「休憩中にも海を眺めながらコーヒー飲んだりして、寒かったですけど充実した撮影でした。」と振り返り、佐々木さんはさらに「そのあと僕は福岡行って１人でジャンプのライブまで見た」と続け、撮影で仲が深まった様子。憧れの佐々木さんとの共演について、山田さんは「ずっと昔からとある蔵之介さんの出てる映画が大好きで、蔵之介さんのお芝居がすっごく大好きで、ずっと共演したいな～っと思っていたら今回ようやく共演させていただけて嬉しかったです。」と憧れの人との共演にはにかんでいた。
恋人だけの記憶を失う役を演じた蓮佛さんは「切なかったです…！個人としては記憶をなくす前の幸せな順風満帆な２人を演じた後に忘れたシーンを撮っていたので、幸せな残像が残っていて、まあ山田君が悲しい顔をしているんです。強烈に切なくて悲しくて、、、」そんな蓮佛さんに山田さんは「デートしてたときの写真とか撮ったりするんですけど、人がまだいるとこで撮ったりとかあったんですけど、全然騒ぎにならなかったですね（笑）自分まだまだだな、と感じました。」と続け、蓮佛さんはさらに「そのとき山田君が独り言で「いや～楽しいね…」って言ってて、よかったね、と（笑）」と述べると、山田さん「帽子もマスクもせずこんなとこ歩けるんだと思って嬉しかった。」とポロっと普段の苦労をにじませる一幕も。
続けて濱田さんが「僕自身人見知りしないタイプなんですけど、役は排他的なので、試行錯誤した部分がスクリーンに映ってると思うので、是非見てください。」と話していると、にっこにこと暖かい笑みを浮かべながら山田さんが「濱田君こんなにちっちゃかったのにね、いつの間にか僕の身長も抜いて、大きくなったね（笑）」と弄り、可愛がっている様子でした。
ここで、主題歌に決まった中島みゆきの『時代』入りの予告編が解禁！
主題歌について山田さんは「なんてこの映画にぴったりの主題歌をもってきたんだろうと。内容にリンクしている歌詞が多いので、その暖かさだったり悲しさだったりが映画をより引き出しているなと思います。」とコメント。
共通の質問として、記憶屋に消されたくない今年１番の思い出をMCが聞いていく流れに。山田さんは「蔵之介さんがクランクアップの時に日本酒をくださいまして、その日本酒がとてつもない美味しさで、あの味は忘れたくないなと。もう家で飲みすぎてペロンペロンでしたけどね！」と消されたくない記憶を述べると、佐々木さんは「この冬もまたいい酒ができたよ。今度行こうか」と新たな約束が誕生！逆に消したい記憶については、「芳根さんが現場に手作りのクッキーを差し入れしてくれた時があって、これまたとてつもなく美味しくて、ごっそり一袋もっていったらスタッフさんに注意されたんです。その恥ずかしかった記憶を消したいです（笑）」と撮影中の秘話を暴露。それを受け佐々木さんも消したい記憶として「方言指導の方が持ってきてくれた洋酒ケーキがとても美味しくて、こっそりもう一個多くポケットに入れちゃったんですけど、後で見たらぺったんこになってた」という欲張りエピソードを披露。山田さんが「現場の男性陣は盗みがち、ですね（笑）」とまとめました。
蓮佛さんは消されたくない記憶について、「20番目くらいなんですけど、撮影中にセッティングで待ちの時間があって、山田君携帯触ってたかなんかだったと思うんですけど、突然”はとぽっぽ”を歌いだして、すっごいそれが（なんて選曲なんだ！）って笑ってしまって、『なんで笑ってるの？』『いやいや気にしないで』って言った5秒後くらいに”泳げたいやきくん”を歌いだして…なんてメルヘンな26歳なんだ！と思った」と暴露すると、山田さんは「そんなことある！？嘘だよ～」と否定しつつ、「何が悔しいって20番目くらいってことが一番悔しいです。意識してなかったです。」と無意識を暴露されて恥ずかしそうな様子を見せました。
最後は山田さんが「この映画はどのキャラクターにフォーカスを合わせていくかで見え方が変わってくる映画だなと思っておりまして、世代問わず楽しんでいただける映画になったと思います。この冬感動できる作品ですので、この映画を見て皆さんの大切なものを理解するようなきっかけになればいいなと思います。是非いろんな方にオススメしていただけたら嬉しいです。」と締めくくり、イベントは幕を下ろしました。
映画『記憶屋 あなたを忘れない』は2020年1月17日（金）より全国公開
(C)2020「記憶屋」製作委員会
