1962年、夏。世界タイトル戦を前に、恋に落ちたボクサーの実話を描いたフィンランド発のハートウォーミング・ラブストーリー。主人公オリが無心に拳を振るう姿、二人乗りの自転車、陽光が反射する湖での石投げ、凧揚げ…。ストイックさがつきもののボクシング映画とはひと味違い、二人の恋模様を甘酸っぱく描く。
往年のヌーヴェルヴァーグを思わせる60年代の空気を再現するべく、モノクロの16mmフィルムで実在のボクサーの人間味溢れるエピソードを瑞々しく描いたのは、本作で長編デビューを飾ったユホ・クオスマネン監督。長編デビュー作にして、第69回カンヌ映画祭ある視点部門でグランプリを受賞し、フィンランドのアカデミー賞では最多10部門にノミネート、米国アカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表にも選出された。主人公のオリ・マキに『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』のヤルコ・ラハティ、オリが恋するライヤには歌手としても人気のオーナ・アイロラ、マネージャー役は『ボーダー 二つの世界』のエーロ・ミロノフが演じている。笑って泣いて、人を想うことの美しさが染み入る心温まる物語が誕生した。
この度解禁された場面写真では、ポスタービジュアルにも使用されているボクシングリングのロープ越しにふたりで向き合う写真のほか、世界タイトル戦を前に恋に落ちたボクサーが主人公ということで、トレーニング中や体重測定、バスローブ姿でロッカールームのベンチに座る姿や、ファイティングポーズでの記念撮影などボクシングに関連した場面写真が多い。一方で、オリ・マキがライヤの頬に手を添えて二人で見つめ合う様子やキスシーンなど、恋に落ちた二人の幸せそうな場面も切り取られている。現在公開中の『ボーダー 二つの世界』で奇妙な旅行者ボーレ役を演じたエーロ・ミロノフが本作ではマネージャー役として登場し、場面写真にも写り込んでいるのにも注目。
映画『オリ・マキの人生で最も幸せな日』は1月17日(金)より全国順次公開。
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