「今こそ、このストーリーを伝えなければならない」『ビール・ストリートの恋人たち』原作者ボールドウィンへの愛を明かす特別映像

「今こそ、このストーリーを伝えなければならない」『ビール・ストリートの恋人たち』原作者ボールドウィンへの愛を明かす特別映像

この度、アカデミー賞®作品賞受賞『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督最新作『ビール・ストリートの恋人たち』が2月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開いたします。前作『ムーンライト』で、『ラ・ラ・ランド』を抑えアカデミー賞作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督。最新作は監督がずっと映画化を夢見ていた、愛よりも、もっと深い“運命”で結ばれた恋人たちのラブ・ストーリー。
この度、本作の特別映像が解禁!

今回、劇中の映像やメイキング、ボールドウィンの綴った言葉とともに、ジェンキンス監督やキャストが原作者について語る特別映像が解禁となった。本作で主人公の母親役を熱演し、ゴールデン・グローブ賞助演女優賞受賞、アカデミー賞助演女優賞にもノミネ
ートされたレジーナ・キングや、初々しいキュートさと堂々とした佇まいを併せ持ち主人公ティッシュ役に大抜擢されたキキ・レイン、ティッシュを優しく包み込む恋人ファニー役を演じたステファン・ジェームスらも原作者への想いを明かしている。

ジェンキンス監督は、「2009年に初めて原作を読んだ時、ティッシュとファニーの純愛に心をつかまれた。彼が残したものはとても貴重だ。この本をそのまま世に出したかった。」と原作への愛を語る一方で、「45年ほど前に起きていた問題なのに、今なお続いているんだ。ティッシュとファニーの愛は映画の中で脅かされている。それが当時の黒人の状況だった。」と当時から今も続く人種差別への危惧も口にする。また、ステファン・ジェームス、レジーナ・キングは、黒人文学の偉大なレジェンドであるボールドウィン原作の映画化に携われることの名誉を、口を揃えて「恐れ多い」という。「だって彼は国の宝だから。」常にドラマチックで、読者に感銘を与えるボールドウィンの原作を基盤に、「キャストから、プロデューサーまで全員がボールドウィンへの愛を共有した」と監督が語る本作。特別映像は、ボールドウィン自身の肉声と、物語の主人公テッシュとファニーの愛を誓い合う言葉で締めくくられている。

監督の前作『ムーンライト』が黒人だけの監督、脚本、キャストによる史上初の作品受賞に輝いてから2年、映画業界でも人種や性差別に関する話題が目立ち始め、先日発表されたノミネーションでは、本作のほか『ブラックパンサー』や『ブ
ラック・クランズマン』、『グリーンブック』など、黒人を主人公にした作品の多数ノミネートが話題に。少しずつ、時代は変わりつつある。だがそんな中、実は、近年ジェンキンス監督に起きた衝撃的なエピソードが昨年のトロント映画祭の公式上映Q&Aで明かされていた。
『ムーンライト』のアワード・シーズンのビッグイベント、ガバナー・アワードのアフターパーティーに出席した際のことだという。「会場のホテルから別のパーティーに移動しようと、自分のドライバーの車を待っていた。そしたらバレー係がショックを受けた顔で立っていた。僕が『どうしたの?』と聞くと、彼は『あの車には乗らない方がいい』と言った。理由を尋ねると、僕のドライバーがさっき(自分がいない時に)『ここでニガーを待ってるのさ。監督賞にノミネートされるかもしれないけどね』と言っていたらしい。”でもニガーに変わりはないさ”とでも言いたげに。これが起こった時、僕は5千ドルのスーツを着て、ガバナー・アワードに出席し、世間からの注目も最も高かった。そんな自分にさえもこんなことが起きるなら、工場勤めの人にはどんなことが起きてると思う?これが現実だ。自分にも起きるなら、誰にでも起こりうる。だからこのストーリーを伝えなければならない。」

今なお世界中で止まない差別という問題にも切り込みながら、独自の作風で極上のラブ・ストーリーを紡ぎ出した監督。その手腕を是非スクリーンで体感してほしい。前作に続き2作連続オスカー獲得の期待も高まる最注目作『ビール・ストリートの恋人たち』は2/22
(金)よりいよいよ公開を迎える。

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最終更新日
2019-01-31 11:00:00
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