俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦し、映画『キングダム』などへ出演する阿部進之介が長編映画初主演を務めた映画『デイアンドナイト』。完全オリジナル作品である本作が問いかけるテーマは「人間の善と悪」。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で強く生きることの厳しさをも描き出す。
いよいよ来週1月26日(土)と迫る全国公開に先駆けて映画のロケ地となった秋田県での先行公開をこの日迎え、鹿角市、三種町で秋田県先行公開記念舞台挨拶イベントを実施。双方の舞台挨拶には合わせて2,000名以上もの観客が押し寄せた。
三種町行われた舞台挨拶で盛大に迎えられた阿部、安藤、藤井監督、山田の4人。そんな熱烈な歓迎ぶりに主演の阿部が開口一番「ただいま!」と言うと会場は大歓声に包まれた。そんな様子を目の当たりにし、「完成した作品を秋田のみなさんに観て頂けて嬉しいです。暖かく迎えてくださってありがとうございます。」と素直な気持ちを吐露し、他の「デイアンドナイト」メンバーも秋田への感謝を思い思い口にした。
この日は、サプライズで齊藤工が登場すると会場からはさらに大きな声援が。今回のサプライズ登壇ついて、齊藤は鹿角市で行われた最初のイベントで「『デイアンドナイトの』クランクインの2~3か月前に阿部さんと山田さんが脚本を詰めている現場を見させてもらって胸が熱くなった。俳優さんが何かするということは日本ではバイアスがかかるんですが、山田孝之が歩む道っていうのは誰も行ったことない道に轍を残していて、そこにとっても興味をもっていて何かお手伝いができないかと思って今回、この作品のサポーターとしてお邪魔させていただきました。」とその経緯を説明。
それに対して、山田は「この映画を撮影した三種や鹿角には劇場がないので、撮影に協力してくれた人たちに映画を届ける、ちゃんと戻ってくる、と考えた時に工くんのやっているシネマバードと一緒に組んで劇場のないところに映画を広げていきたいと思い声をかけさせてもらった。」と続けた。
山田孝之が裏方に徹し、初めて全面プロデュースを行うなど作品の製作過程において初めてのことばかりだった今回のプロジェクトについて藤井監督は、「いつも思う事で何か新しいことって考えることだけじゃ前に進まなくて、なんでもいいからやってみることが大事。そして、皆さまの前に「ありがとうございました」と言いに来られたことが挑戦したからこそのご褒美だと思っています。」と充実の表情。つづいて安藤は、「愛する役者である孝之から出演依頼を受けて彼が初めて挑戦することに自分の持っているものをぶつけてやろうというふうに思った」と出演理由をと述懐。それを受け山田は「本当に大変なことがたくさんあったのですが、みなさんと一丸となって作ることができたのでとても楽しかったですし、色々なことが学ぶこともできました。ですので、こういう背中を後輩たちに見せていってみんなもどんどん努力して悔しい思いをしながら映画を作っていってくれたらと期待しています。」と笑顔をみせた。
そんな山田の映画作りに対する姿勢について齊藤は「山田プロデューサーはこの作品の仕上がりのことを最優先して、スタッフ・キャストが気持ちよく仕事できるようにするということから皆さまに届けるまでを徹底している素晴らしいプロデューサーだと思います。」とその手腕ぶりを絶賛!
イベントの最後に撮影現場も手伝った本作を応援する地元の方々から登壇メンバーへ花束が贈られると会場からは温かな拍手が。藤井監督は「この映画がこの先10年、20年とたくさんの方に観ていただけるように僕たちも努力していきます。みなさまも自分たちの町でこの映画を作ったという事に誇りをもって広めていってほしいと思います。」といえば、続けて阿部は「5年前くらいに藤井君と一緒に映画を作ろうと話し、孝之と3人で脚本を作り始めました。この日を迎えられてよかったです。秋田のみなさんにご協力いただいたおかけで完成した作品なので、『自分たちの映画だよ』と言ってほしいです。そして、誇れる映画になったと皆さんが思ってくださると嬉しいです。」と感謝を述べるとさらに会場からは大きな拍手と歓声に包まれ、イベントは幕を閉じた。
©2019「デイアンドナイト」製作委員会