今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され話題を呼んだ映画『バハールの涙』が1月19日(土)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開。
IS(イスラミックステート)と闘ったイラクの少数派ヤズディ教徒の女性たちを描いた『バハールの涙』と、奇しくも同時期に、ISによる性暴力被害者であり、人心売買被害者の救済を訴え2018年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんの活動をおったドキュメンタリー『ナディアの誓い-On Her Shoulders』が公開されます。
性被害に声を上げ被害者への連帯を示す「#MeToo」運動が広がり女性の権利が叫ばれ、国際的にもISへの注目が高まるなか、相次いで公開されるISと闘った女性を描いた2作品についてご紹介!
◆『バハールの涙』1月19日(土)公開
女弁護士のバハールは愛する夫と息子と幸せに暮らしていた。しかし、ある日クルド人自治区の故郷の町でISの襲撃を受け、平穏な生活は断ち切られてしまう。男性は皆殺され、女性たちは性的奴隷として売買を繰り返され、少年たちはIS戦闘員の育成校に強制的に入れられた。バハールは人質にとられた息子を取り戻すため、そして「被害者でいるより戦いたい」という仲間の言葉に動かされ、女性武装部隊“太陽の女たち”を結成、銃を手に取り、最前線でISと戦う日々を送っていた―。『パターソン』のゴルシフテ・ファラハニが主演を務め、捕虜となった息子を助け出す為、銃を取って立ち上がったクルド人女性と、片眼の戦場ジャーナリストの“真実”の物語。
◆『ナディアの誓い-On Her Shoulders』2月1日(金)公開
イラク北部でISIS(イスラム国)による虐殺と性奴隷から逃れ、人々の希望となりノーベル平和賞2018年を受賞したナディア・ムラドに密着した感涙のドキュメンタリー。イラクの少数派であるヤズディ教徒として普通の生活を送っていた彼女はイラク北部の小さく静かな村で幸せに暮らしていたが、ISによる少数民族ヤジディ教徒の虐殺により人生が一変する。ISによって6人の兄弟と母親を殺害され、自身も拉致され性奴隷として人身売買される。脱出に成功した彼女はまだ捕らえられている同胞や、世界中の性暴力被害者のため、彼女は表舞台に立ち続けることを決意する。
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