大人気スパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ。全世界待望の最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が8月3日(金)より日本公開。
この夏、最大の注目作である本作の日本公開に先駆け、7月18日(水)にトム・クルーズを筆頭にヘンリー・カヴィル、サイモン・ペッグ、クリストファー・マッカリー監督の4名が来日!トム・クルーズは平成4年の初来日以来、今回の来日でなんと23回目!またヘンリー・カヴィルが2度目、サイモン・ペッグは3度目、マッカリー監督は3度目の来日となります。
眩いフラッシュに包まれながら登壇した4名。本作といえば、世間を驚かせた撮影中に起こったトム・クルーズの骨折のニュース。早速、司会から挨拶と共に怪我について言及されると、
トム「日本に戻って来れて本当に嬉しいよ。今回で来日23回目になるね。家に帰ったような感じがするし、仲間と来れてよかった。プレミアが待ちきれない!足をくじいたときはとても痛かったと。壁にぶつかった瞬間折れたとわかった。痛かったけど撮影中だったから我慢して立ち上がって走ったんだ。そのあとすぐに撮影のテントに行き、監督に足首が折れたことを伝えたよ。」
監督「僕もトムの足が折れたことはすぐわかった。かなり腫れてたからね。撮影は半分終わっていたが脚本が完成していなかったから、時間の猶予をもらえて助かったよ(笑)」
トム「病院に行ったら9か月くらいかかるといわれたが、僕は6週間で戻りたかった。(医師に)そう言ったら呆れた顔で見ていたよ。でも僕は本当に6週間で戻ったんだ。」
監督「戻ってから最初のシーンが走るシーンだった。」
トム「折れたまま走ったね。」
監督「ロンドンの橋を全速力で走るシーンがある。あれが走る最後のシーンだったから彼は全力で走ってくれたよ。」
サイモン「トムの負傷で大きなニュースになったが別に怪我がそれだけだったわけじゃない。僕は紙で指を切ったよ!」
トム「彼のために3週間撮影を止めたね(笑)」
サイモン「もっと休暇が長くなると思ってたのに残念だったよ」
と、挨拶に続いて足が折れた時の状況を明かしました。
ヘリからの飛び降りシーンは撮影タイミングが気象状況によるところが大きく、周りに言わずにすぐ撮影に向かってしまったというトム。撮影内容が伝わっていない人もいたようで、
サイモン「彼がヘリから落ちたとき、僕たちは彼はヘリから落ちることを知らなくてとても驚いたよ。今日はこれで撮影終わったな、と。」(そのときの表情を再現)
監督「トムがヘリから落ちたとき現地スタッフが『トムが死んだ!落ちた!』と騒いでいたな。無線が飛び交っていたのを覚えているよ。」
トム「(その様子は)非常に楽しかった(笑)」
と当時の現場の混乱状況を懐かしんでいました。知らなかった側としたらたまったもんじゃありませんよね(笑)
本作の手ごたえを聞かれたクリストファー・マッカリー監督は、
監督「ローグ・ネイション後、”すべてやり尽くしたから次の作品の監督かわいそうだね”って話していたら、僕がやることになったんだ(笑)前の作品を超えようという気持ちではなく、シリーズにふさわしい作品にしようという気持ちで臨んだよ。毎日がチャレンジの連続で、一つ一つのアクションに集中したため脚本の全体像が見えていなかった。どれだけ大きな作品になったのか、そのあとの編集で明らかになったよ。」
トム「撮影中はとにかく生き残ろうって意識だった。」
監督「初めて観客に見せた時、アクションが多すぎるって言われたんだ!それでカットシーンがある。ごめんねトム。ヘンリーも」
と貴重なアクションシーンがまさかのカットされた事実を暴露!ファンなら喉から手が出るほど観たい映像がお蔵入りになったなんて…!監督から1人名前の呼ばれなかったサイモンは
サイモン「僕の大きなアクションもすべてカットされたよ!DVDを楽しみにしていて」
とコメントし、会場を笑わせていました。
続いて、記者からの質疑応答に移り、本作で印象的なヘリのシーンの撮影について問われると、
トム「ヘリは毎日チャレンジだった。とにかく寒かった。髪の毛が直角に立つほどの急降下。ヘリコプターの場合はミスはできないから体に一部になるまで練習したよ。飛行機の羽が崖から数メートルの距離まで近づいたときは感動と恐怖を感じたね。監督の思い通りになるよう常に無線で連絡を取りながら撮影していた。」
監督「僕が一番驚くとこはそこだったんだ。極限状態でトムはヘリを操縦しつつ、カメラのオペレーションまでこなす。カメラのフレーミングをセッティングする。ヘンリーのヘリコプターはドアが開いていたからとても寒かったよね。」
トム「人間アイスキャンディーのようだった!(笑)」
監督「ヘンリーのヘリのほうが一回り大きくてカメラマンが同乗できたんだけど、シーンを撮った後カメラマンが唇を真っ青にして「二度とこのヘリに乗らない」といってやめてしまったこともあったね。」
と、トムのヘリコプター操縦の腕がいかに素晴らしいか、また撮影が寒さとの戦いだったエピソードを語ってくれました。
また、激しいアクションに挑戦している理由を問われると、
トム「常にチャレンジするようにしている。どんな映画も、観客のために全力を注ぐ。それが趣味みたいなもんなんだ。観るだけじゃなく経験してほしい。この素晴らしい俳優たちの才能を全部つぎ込み、皆さんに楽しんでもらいたい。」
と映画に対する熱い想いを語るトムから俳優魂を感じました。そんなトムに対し、監督も、
監督「何度も言っていることだがトム程全力でやる人はいない。トムの姿勢はほかの人にも感染する。私も含めて努力をするようになる。自分ができると思っていなかったこともできるようになる。ほかの人をたてることまでする主役級の人はトムを除いていないんじゃないかな。キャラクターもそうだが、トム自身も弱さを出すことを恐がらない。だから人間らしい。真似できないようなすごいことをするが、親密感を得られる秘密はそこにあるんだと思うよ。」
アクションに挑戦した際の怪我についてとスーパーマンより大変だったシーンについて問われたヘンリ―は、
ヘンリ―「怪我はトムが引き受けてくれたから大丈夫。ありがとうトム。次回作があれば今度は僕が右足を怪我しよう。」
と冗談を交えつつ怪我がなかったと報告し、更に
ヘンリ―「スーパーマンとの差はスタントは全部自身でやったこと。トムが言っていたように、スクリーンで見るものすべてが実際に僕が体験したことなんだ。スーパーマンは実はほぼCGだったから(笑)」
とスーパーマン撮影時と比べた苦労を語りました。
三作目から共演しているトム・クルーズの秘密を問われたサイモンは、
サイモン「僕はすべて知っているよ。トムはとにかく仕事を愛している。本当のことのほうが退屈に感じるかもしれない。とにかく真っすぐな人なんだ。」
とトムの真面目な姿勢をかたると、逆にトムからサイモンの秘密暴露が!
トム「(サイモンの)シックスパックが甘いものを食べさせていたら崩れたよ」
サイモン「トムは糖分を人に与えることで有名なんだ。トムの好きなココナッツケーキを僕たちは”クルーズケーキ”と呼んでいる。邪悪な塊が自宅に送られてくるんだ。あれには逆らえない…僕は毎回それに落ちてしまった。」
また、本作の見どころの一つでもあるヘイロージャンプについて、
トム「みんなやりたがっていたよ。」
サイモン「とてもとても高いところから酸素もない状態で飛ぶ。それをきいたとき「そうなんだ」って思った、トムなら驚かない。」
トム「(ヘイロージャンプは)最後のシーンだった。練習する装置があり撮影と訓練を繰り返したよ。アラブの軍隊が協力してくれなかったら実現しなかった。日没のシーンだったからタイミングが難しくて、時間的余裕は1日に1分間。ミスは許されなかったんだ。カメラとの位置は3フィート。フォーカスが崩れてしまうから近くてもダメ。大きなカメラを持ちながら、飛び降りれるカメラマンが必要だった。」
監督「カメラマンにそういう人はいなかったんだ。だからスカイダイバーの人をトレーニングして撮影に臨んだ。実際にカメラマンはカメラのレンズを見れない。頭の上に取り付けられてるからね。地上で何度も何度もリハーサルして感覚を身に着ける。カメラオペレーターは飛行機から後ろ向きで落ちなければならないから大変だったよ。その撮影のときもトムの足は折れたままだったね。」
と、撮影の難しさを語り、またあの怪我以降トムがずっと怪我したまま撮影していたという驚きのエピソードで、来日記者会見は締めくくられました。
午後からは
ジャパンプレミアが開催されます。お楽しみに!
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