表向きは居酒屋経営者、しかし裏では10日で3割の超暴利で金を貸しつけ苛烈な取り立てで債務者を追い込む闇金業者。客はパンチ一発1万円で用心棒を請け負う元ボクサー、地方でくすぶるキャバクラ嬢や半ぐれ、ヤクザなど、金の魔力に取り付かれたアウトローな連中たち。返せるあてのない借金を抱え、最後の手段として居酒屋「銭形」を訪れた人々の運命を描く“闇金”ピカレスク・ムービー。
大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、「奪い愛、冬」などで注目を集めた、大谷亮平が初主演を務めることで話題の映画「ゼニガタ」の追加キャストが解禁!
すでに発表している、銭形兄弟の兄・富男役の大谷亮平に加え、弟・静香役を演じるのは、白石和彌監督作の映画『凶悪』で注目を集めた小林且弥。近年は、映画『マエストロ!』、『あ、荒野』などに出演し、確かな演技力で観る者を惹きつける。本作では、狂暴な性格ゆえ、容赦ない暴力で富男と共に債務者を追い込む骨太な役どころに挑んでいる。
ブランド狂いで、場末のキャバクラ嬢・早乙女珠役を演じるのは、映画『ヒメアノ~ル』『ユリゴコロ』、『リベンジgirl』など話題作への出演が続く演技派女優・佐津川愛美。圧倒的な演技力で、ブルーリボン賞に2度ノミネートされるなど映画界からの高い評価を受ける一方、自身が監督を務める『SHE/LL』が上映されるなど、マルチな才能を発揮している。一筋縄ではいかない曲者債務者として銭形兄弟の前に立ちはだかる。兄弟の前に突如現れ、銭形での就労を志願するボクサー崩れの剣持八雲役を演じるには、人気エンターテインメント軍団「BOYS AND MEN」きっての演技派・田中俊介。さらに、現実逃避の末、銭形兄弟に泣きつく債務者・真田留美役を映画『花宵道中』などに出演し、抜群の存在感を放つ安達祐実。
その他、兄弟の過去知る、警察署長・二階堂猛役を、主演を務めた映画『八重子のハミング』を始め、2017年映画出演本数が7本以上と日本映画界、ドラマ界に欠かせない名優・升毅。町を牛耳る猛悪なヤクザ・磯ヶ谷剣役を映画『お盆の弟』、『アレノ』で第37回 ヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞し、数多くの監督や製作者が今、最も使いたい俳優の一人と声をそろえる注目の渋川清彦らピカレスク・アクターが脇を固める。
【コメント】
<小林且弥>
「大谷さん演じる銭形富男の弟、静香を演じさせていただきました。『ゼニガタ』における静香というキャラクターは、お金という鎖に縛られているのではなく、自らをその鎖でがんじがらめにすることで他者を敬遠しています。私達の生きているこの世界では、何かを勝ち得たり、満たしたりすることより、人が真に欲しているのは、どちらかというと静香が求めていることに近いのではないかと思います。綾部真弥という才能がピカレスクという言葉を教えてくれました。是非劇場でご覧ください。」
<佐津川愛美>
「闇に飲み込まれていくというより、望んで堕ちていく珠ちゃんが人間的でもあり、魅力的でもあり、毎日の撮影がとても楽しかったです。田舎という小さな場所でもがく人々がしっかりと描かれた大人のエンターテインメント作品が完成したと思います。」
<田中俊介>
「元ボクサーの殴り屋、剣持八雲を演じさせていただきました、田中俊介です。銭に翻弄される人間たち。銭で堕ちていく人間たち。ただ、どん底からだって、這い上がり、立ち上がることはできる。”希望”。ゼニガタには、その光を注いでくれる男がいます。果たしてその男が導く先は本当に...。」
<安達祐実>
「綾部監督作品に出演させていただけることを、とても光栄に思っています。私の演じる真田留美は、今回の作品の中で唯一の希望的存在だと思います。留美の中に再生の兆しを感じていただければ嬉しいです。」
<升毅>
「綾部組、「ゼニガタ」の一員として作品に出演させて頂いたこと、光栄に思っています。金という闇に飲まれた人間の慟哭!容赦なく追い詰める銭形兄弟!の、過去知る警察署長!闇金と警察の関係って!?そう、私はキーマンかもしれません(笑)人間の欲望を真摯に描いたエンターテインメントを、劇場にてお楽しみいただけたらと思います。」
<渋川清彦>
「綾部監督とは初めてで、元々空手をやっていた監督らしく「ヨーイ、スタート」の掛け声が、まるで正拳突きを打つかのごとく気合いの入ったスタートで身が引き締まった記憶があります。沼津という街の空気と、そこに蠢く人間の欲望が混ざり合って面白いものになりました。なんだかシリーズ化もありそうな匂い?期待しております」
映画『ゼニガタ』は2018年5月26日(土)全国ロードショー
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出演:大谷 亮平
小林 且弥 佐津川愛美 田中 俊介 玉城 裕規
岩谷 健司 松浦 祐也 八木アリサ えんどぅ 土田 拓海 吉原 雅斗
安達 祐実 升 毅 渋川 清彦
監督:綾部 真弥/脚本:永森 裕二
配給:AMGエンタテインメント、スターキャット/制作プロダクション:メディアンド
(C) 2018「ゼニガタ」製作委員会