原作のセンセーショナルなテーマはそのままに、強烈な個性を持つオールスターキャストを配し、誰も想像し得ない衝撃と希望の結末を創り上げる、心揺さぶるヒューマン・サスペンス『羊の木』。映画の公開を記念して、本日完成披露試写会が実施され、錦戸亮、木村文乃、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平、吉田大八監督ら豪華キャストが登壇しました!
まずは主演の錦戸さんが「こんばんは、錦戸亮です」と発すると会場からは生声を聴けた喜びの悲鳴が!これには錦戸さんも「あの…こんばんはしかいってないんで(笑)」と戸惑いつつも、「今日はお忙しい中来ていただいてありがとうございます。皆さんがドキドキする時間を過ごせることを楽しんでもらえたらいいなと思うので今日はよろしくお願いします!」と挨拶。石田文役木村文乃さんの挨拶時には会場から(可愛いー!あやのちゃんんー!)といった声援も。声援に対し「はい~ありがとうございます!」と嬉しそうに返しつつ、「これだけ暖かい皆さんに初めて見ていただけるということで嬉しいです。今日は楽しんでいってください」と挨拶しました。優香さん、市川実日子さん、水澤紳吾さん、田中泯さん、松田龍平さん、吉田大八監督もそれぞれ「楽しんでいってください!」と挨拶。
「第22回釜山国際映画祭」にてキム・ジソク賞を受賞した本作。センセーショナルな内容を映画化しようと思った経緯について問われた吉田監督は、「やっぱり設定の面白さ。普通の田舎町に、まとまった数の犯罪を犯した人が移住してくることで何が起こるのか。僕がかかわり始めたことは原作は完結していなかったが、この設定だけでやりたいと思って始めた。原作の半端ないパワーに負けないよう映画なりのパワーを持つにはどうしたらいいかって試行錯誤しているうちに2年間かかりましたが、その甲斐あったと思います。」と、原作を映画化するにあたっての意気込みを語りました。
翻弄される役どころに対し、意識した点を聞かれた錦戸さんは「僕は僕自身で、月末として、思いっきり翻弄されてやろうと思って撮影に臨んでました。なので富山県での撮影に向かう電車の中はちょっとしんどかったですね(笑)東京帰れるってときはよっしゃ!って思ってました(笑)」と、撮影時の心境を吐露し、会場からは笑いが。「いろんなことを言いたいですけど皆さん観てないでしょ!観たうえで色々しゃべりたいですけどねー」と漏らしつつ、「ま、出てこないですけどね!」とお客さんが期待しないようにフォロー。「普通の人は月末目線で物語が進んでいくと思うので、ナビゲーターとしてみていただいてもいいですし、よろしく△※×〇」かっこよくスピーチをしていた錦戸さんですが、最後は「よろしくお願いします」を盛大に噛み、お茶目な一面に会場に集まったファンも喜んでいました。
木村さんは今回の役どころに関し、「とにかくギターをちゃんと弾かなきゃって。都会に憧れていたものの馴染めず、かといって田舎に戻ってきても馴染めず、どこかわかる気がする部分があったので、あまり気負わず監督の思うままに動けたらいいなと思っていました。」とギターを練習したことをアピール。映画でも注目ポイントですね。
今回受刑者役の優香さん。司会の方に「色っぽかったです」と感想を伝えられると少し照れくさそうにしながら「色気もむき出しにする色気ではなく、隙のある色気・出てしまう色気と監督に言われ、生々しさを大切にしながら演じました。」とコメント。人見知りな役を演じた市川実日子さんは独特なワールドを展開!「ほぼ人とコミュニケーションをとらず、ほぼ錦戸さんと…」とまでいうと「どこまで話していいんでしたっけ?」とキョロキョロ。それに対し錦戸さんが「確信は言っちゃだめですよ!説明受けました?!」とフォローに回り、市川さんが言いたいことをこそこそ話で一旦確認する場面も。「錦戸さんか死骸役の方?しかいなくて、とても死骸が苦手で、、、がんばりました!」と”死骸”というパワーワードを連発。ざわつく会場に対し、「みなさん情報が0のところに”死骸”が出て、”死骸!?”っていうキーワードがそれだけなんでねw観たらわかると思うのでちょっと待っててくださいね!」と錦戸さんが補足(?)。映画の内容が気になって仕方なくなってきますね!
演じるうえで気を付けている点を聞かれた水澤さんは独特なしゃべり方で「あのー…お酒を飲むと…大変なことになるので…控えてました」と語ってくれていましたが、その間隣にいた優香さんは爆笑。続けて役柄についてきかれた田中泯さんは「傷がある役だったんですけど抵抗はなかったですね。ちょっと運命が変わっていたら僕の人生こうなっていたかな、と。地ですね。」とまさに役柄に入り込む、役柄そのものであったと語ってくださいました。最後に松田さんは「ほとんど月末とのシーンだったので、探り探り…」とネタバレを気にしてなかなかしゃべれない様子。最終的に「元殺人犯の6人とそれぞれ付き合っていく月末…ですかね、見どころは」と見どころを答えてくれました。
今回初共演だった錦戸さんと松田さん。錦戸さんは「探り探りですよね、本当に!ちょっとずつ喋っていって、何度か飲みに行く機会があったんですけど、そういうの重ねていくうちに今はもう緊張せずに話せるようになりました。でも撮影当初は緊張しましたね」と当時の思い出を語り、それに対し松田さんは「僕も緊張してて、すごい探りながら。ファーストシーンとかは戸惑いがいい感じに出てたと思います。」と撮影が順撮りでリアルな戸惑いを表現できていたことを明かしました。月末と宮越の間に位置する文を演じた木村さんは「すごい不思議な空気感で、みんな探り探りだったと思うんですけど、3人が初めて顔合わせるシーンで、突然台本には書いていないのに松田さんが小躍りし出して!それがすごくかわいくて、きっと宮越はこういう人だし、この人に振り回されるんだろうなって予感がして、未だにお気に入りのシーン聞かれたら小躍りのシーンって答えますね(笑)」と松田さんの意外なアドリブを暴露!映画を観る時には是非注目していただきたいポイントですね!
(後半に続く)
錦戸亮主演映画『羊の木』は2018年2月3日(土)全国ロードショー!
(C)2018『羊の木』製作委員会 (C)山上たつひこ、いがらしみきお/講談社