ホラー小説界の頂点に君臨するスティーヴン・キングの小説の中でも、これほど恐れられた作品はないとされる「IT/イット」の映画化。世界中で大ヒットし、全米ではホラー映画の金字塔『エクソシスト』を超えた本作。いよいよ11月3日(金・祝)に公開した「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が、3日間で2.8億を超え大ヒットスタートを記録!
映画館には、高校生複数グループ、男女のカップルなど、洋画では見かけない層が多く訪れた。多いグループは10人で来場するなど異様な光景が続き、午後は男女カップル、夜は30代以上の映画ファンが訪れた。劇場館アベレージでは同日公開の「マイティ・ソー バトルロイヤル」を超えて堂々1位を獲得し、まさに社会現象となった。2000年以降のホラー映画の興行収入を振り返っても土日で1億8000万を突破した作品はほとんどなく、土日の興行収入が約1億9800万円であった「貞子vs伽椰子」(最終興収10億円)の93%と近年のホラー映画ではNO.1大ヒットとなった。
当初から大ヒットの予兆はあった。9月1日に公開された日本版予告は、You tubeにて約300万回以上が回転され、マスコミ試写、一般試写は毎回会場が溢れ、テレビスポットが放送されるとツイッターでも、「あのピエロ一周まわって面白い」「IT恐そうだけど面白そう」「IT 恐くて見れない…でも誰か一緒に見に行こう」など、待ち遠しいツイートが多かった。
3日間のツイート数は46,792件と洋画メジャー作品と肩を並べるほど。作品評価も伴っている。公開前には、各メディアが絶賛した。感想ツイートもほぼポジティブで、「怖かった…でもまさか泣けるとは思わなかった」「まさにスタンドバイミーだった」「予告編でかなり怖かったけど、もっと恐かった。でも面白かった」など、ホラー映画の中にスティーヴン・キングならではのジュヴナイル要素に反応し、「泣ける」といったホラーなのに感動する作品の個性が感想とともにあふれかえった。
また、特徴的なピエロの存在も絶大。「ピエロ、まじ怖い」「目をつぶって見れなかった」などアイコンとして受け入れられている様子。
著名人からのオススメコメントも多く、『ハチミツとクローバー』や『3月のライオン』で幅広い層に人気の漫画家羽海野チカからの「あんなに あんなに怖かったのに、観終わって残ったのは映像の底にずっと流れていた こみ上げるような懐かしさ…」というコメントとイラストも到着。
また、その独特な世界観にGUCCIでもアートワークが取り上げられた日本人画家ヒグチヨウコさんからもイラストが到着。ペニーワイズが赤い風船を持ちこちらをじっと見ているその様子は本編そのもの。まるで「You’ll float too」とセリフが聞こえてくるようなイラストとなっている。
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Photograph : Shane Leonard