日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした大ヒット映画『百円の恋』から3年…武正晴監督オリジナル作品である最新作『リングサイド・ストーリー。
本作は、4年ぶり主演を務める佐藤江梨子と実力派俳優の瑛太を W 主演に迎え、武藤敬司・武尊・黒潮“イケメン”二郎など、K-1×プロレス界のトップアスリートたちが豪華出演。また、近藤芳正・余 貴美子・田中要次・有薗芳記・高橋和也など日本映画界の名優たちが脇を固めているファイト・ラブコメディ。
第22回釜山国際映画祭にて、「A Window on Asian Cinema 部門」招待作品に決定しており、オープニングセレモニーのレッドカーペットには、主演の佐藤江梨子×瑛太、そして武正晴監督が登場。佐藤・瑛太ともに、釜山国際映画祭への参加は「初」。花柄をポイントにした真っ白なパンツスーツで登場した佐藤。抜群のプロポーションと華やかさに、韓国だけでなく世界のメディアが魅了されておりました。真逆なカラーのブラックジャケットでレッドカーペットを颯爽と歩く瑛太は、韓国でも人気の俳優で、女性ファンか
ら握手や写真を求められておりました。そして、蝶ネクタイの武正晴監督は、W 主演を両手に花にして威風堂々とレッドカーペットを歩き、「監督冥利につきる」という表情を浮かべながら、記念日となった釜山国際映画界を楽んでおりました。
瑛太扮する売れない俳優・村上ヒデオの夢は、10年同棲している彼女・江ノ島カナコを「カンヌ国際映画祭」に連れていくこと。映画のキャッチコピー通り、まだカンヌ国際映画祭の夢は叶っておりませんが、本日、釜山国際映画祭のレッドカーペットをパートナーのカナコと歩けたことは、まさに「特別な景色」を二人で見たと言えます。
2日目は、CGV Centum City2にて10:00より上映がスタート。エンドロールとともに拍手が沸き起こりました。終了後の、佐藤・瑛太・監督が登壇すると、さらに熱気はまし歓声があがりました。邦画としては今回の釜山国際映画祭では本作が1番目の上映作品となります。佐藤は韓国語で「映画はいかがでしたか?」と挨拶をすると、「最高でした!」と観客から返しがあり、一気に心を掴みました。続けて瑛太は、「僕は2コトくらいしか韓国語を覚えていないので…」と言いながら「カムサハムニダ」とご挨拶。「ずっと釜山映画祭には来たいと思っていたので、韓国が大好きです!」と気持ちを伝えると、女性で埋め尽くされた客席は、笑顔の花が咲いていました。
続けて瑛太が「出演に興味を持つことは、第一に監督・脚本・共演者です。直感で、自分がこの役を演じて、その人物に対して愛みたいなものが生まれるか、そこを大切にしています。この作品は、武監督が「嫌われ松子の一生」という映画で助監督をしていて、すごい人だなと思っていましたし、「百円の恋」も観ていて好きでした。日本でもとても注目されていますし、二つ返事で受けました。正直どんな台本でもやりたいと思ったほどです。サトエリさんに対しても、クランクインする前のリハーサルがはじまったときから、サトエリさんの雰囲気や佇まいに母性を感じましたし、甘えていっていいなと思いました。掛け合いのシーンも多いので、会話のテンポやリズム感がサトエリさんと合うなと。ヒデオはカナコのことが好きだからこそ、破天荒なことをしてしまうのだろうけれど、そんな部分が僕は好きなキャラクターだなあと思っていました。」と語り、「僕にとっての特別な景色は、釜山国際映画祭のレッドカーペットを歩いた時にも思いました。夢が叶ったなあ、ヒデオの夢を半分叶えてあげることができたなあと。」と、一言一言噛みしめるように話していました。
佐藤も、「瑛太さんがイケメンなので、彼の顔を見ていたら、すぐ演技できました。釜山のレッドカーペットを歩いた時に、こういう景色なんだなあと思っていたら、隣で瑛太さんが、『カンヌにも行きませんか?』とスタッフに聞いていたので、この映画を観た皆様にこの映画をカンヌに連れていってもらいたいです!」と夢を語りました。
武監督は、「初めて長編映画を撮ったのが、釜山の映画祭をネタにした映画でした。『また戻ってこれたなあ』と思いましたし、ここにいるお客さんが日本以外では世界で初めてこの映画を観ていただけたお客さんなので、今ここでみる景色が本当に特別ですね。何か物を作るときは、プロレスとかK-1とか格闘技だけに言えることではなく、一人ではできないことなので、そういうところを大事にしました。」と感無量の様子で本作への想いを話しました。
予定時間をこえても質問は止まらず、登壇の皆さんは丁寧に答えながら、最後はお客様達と共に写真撮影を行い、大盛況で舞台を後に致しました。韓国で大絶賛をうけた「リングサイド・ストーリー」は絶賛上映中です!
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