11月4日に劇場公開されるベルギー・フランス・カナダ合作映画『KOKORO』より待望の予告映像とポスタービジュアルが公開。
今回公開されたポスターは、本作の主人公アリス(イザベル・カレ)ともう一人の主人公となるダイスケ(國村隼)のビジュアルに、舞台となった島の風光明媚な景色がコラボされたビジュアルとなりました。使用された風景は、心に傷を負った人々が訪れる死に場所ともいえる崖。「生きる」というテーマをとてもシンプルなメッセージと共に描く本作にふさわしい、美しいビジュアルに仕上がりました。
そして予告映像の前半では、主人公アリスが日本を訪れるきっかけとなった経緯が描かれます。島に住む人々も登場し、國村隼、安藤政信、門脇麦らによる英語セリフのシーンが展開されます。また後半の、アリスとの関係性を意味深に垣間見せる映像にはドキッとするシーンも…。
本作は、ある島を舞台に描かれる、心に傷を負った人間の回復の物語。海外の視点で切り取った日本の美しく険しい自然と、登場人物たちの豊かな表情にぜひ注目してほしい。本作でメガホンをとったのは、ベルギーの女性監督ヴァンニャ・ダルカンタラ。主人公アリスを演じるのは、セザール賞常連女優であり、映画『奇跡のひと マリーとマルグリット』のイザベル・カレ。もう一人の主人公ともいえる元警官のダイスケを演じるのは、 ナ・ホンジン監督作の韓国映画『哭声/コクソン』で国内外の注目を浴びた國村隼。さらにアリスが出会う地元住人ジロウを、『スマグラー -おまえの未来を運べ-』『GONINサーガ』などの個性派俳優、安藤政信、好奇心旺盛な女子高生ヒロミを『愛の渦』『二重生活』などの若手演技派、門脇麦が演じている。
【ストーリー】
夫と思春期の子供二人とフランスで暮らすアリスの元に、長い間旅に出ていた弟ナタンが戻ってきた。ナタンは日本で生きる意欲を見つけたと幸せそうに語る。しかしその数日後、彼は突然この世を去ってしまう。弟の死にショックを受けたアリスは、弟を変えた人々、そこにある何かに出会うため、ひとり日本を訪れる。ナタンの残した言葉を頼りに、弟の足跡をたどっていくアリス。そこで彼女は、海辺の村に住む元警察官ダイスケと出逢う。彼は飛び降り自殺をしに村の断崖を訪れる人々を、そっと思いとどまらせているのだった。求めすぎず、静かに傷をいやすことのできるその場所に、アリスはどこか安らぎを感じる。そしてダイスケをはじめとするジロウ、ミドリ、ヒロミ、ハルキら、その村で出会った人々との交流が、静かにアリスの心に変化をもたらしてゆく――。
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出演:イザベル・カレ 國村隼 安藤政信 門脇麦 他
監督・脚本:ヴァンニャ・ダルカンタラ
原作:オリヴィエ・アダム「Le cœur régulier」
配給・宣伝:ブースタープロジェクト
2016年/ベルギー・フランス・カナダ/95分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
(c) Need Productions/Blue Monday Productions