【カンヌ映画祭】パルムドールは「スクエア」に決定!「光」はエキュメニック賞受賞

【カンヌ映画祭】パルムドールは「スクエア」に決定!「光」はエキュメニック賞受賞

 第70回カンヌ国際映画祭で27日、長編コンペ部門に参加している河瀬直美監督の「光」が、キリスト教関係者が選ぶ「エキュメニック賞」を受賞した。
 生きることの意味を問いかけた『あん』でタッグを組んだ河瀬直美監督と実力派俳優・永瀬正敏が、ヒロインに水崎綾女を迎えておくるラブストーリー。人生で大切なものを失っても、きっと前を向けると信じさせてくれる物語になっている。

 最高賞のパルムドールはリューベン・オストルンド監督の『The Square』が受賞。オストルンド監督は以前にも「フレンチアルプスで起きたこと」で「ある視点」部門の審査員賞を受賞している。
 「スクエア」は、現代美術の展示をしようとしている男性学芸員をめぐるコメディー調の物語。アートの世界を皮肉ると同時に、教養ある金持ちたちが移民や難民、ホームレスの人々を前にしたときに見せる、あらゆるレベルの「卑劣さ」を辛辣なユーモアを込めてえがいている。

 また、寺島しのぶ主演映画「Oh Lucy!」が、第70回カンヌ国際映画祭批評家週間で上映された。日本人監督作品としては、第60回カンヌ国際映画祭の同部門に正式招待された吉田大八監督作「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」以来、10年ぶりの快挙。第67回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門で上映された桃井かおり主演の同名短編映画をベースに、同作を手がけた平柳監督が新たな物語を書き加えて長編映画化。
 何事にも満たされない日々を過ごす43歳の独身OL・節子(寺島)がふと立ち寄った英会話教室のアメリカ人講師に恋をし、東京とLAで大騒動を巻き起こす様を描いている。

「光」は絶賛公開中。「Oh Lucy!(オー・ルーシー!)」は、年内公開予定。

(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie

最終更新日
2017-06-01 14:00:00
提供
ジョルダン

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