3月18日公開となります、神山健治監督が贈る“ワタシ”と“夢”の物語『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』。本作の公開を記念して、主人公の幼馴染・モリオを演じる満島真之介がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「AVALON」の公開収録が開催されました。
スペシャルゲストに本作の主人公・森川ココネを演じる高畑充希を迎えて開催された本イベントは、神山監督らしいガジェット感やオリンピックの3日前という現実的な世界観、近未来の設定なのに主人公はいまと変わらない普通の女の子というギャップが面白いなどと映画の感想を語りあいました。
ふたりはアフレコの時に方言の先生から細かく指導を受けたことを明かし、「地元の人たちにはちょっと甘めに採点してもらって、OKって言ってくれるといいな」と謙虚な高畑さん。満島さんは今回のアフレコが高畑さんとの初対面で「初めて会ったのがマイクの前」とのことで、一緒にアフレコをしながら吸収が早く完璧に演技をこなしていく高畑を必死に追いかけて演じていた様子は本編でココネを追いかけるモリオと同じ心境だったと苦笑しながら明かしました。走るときや、声にならない音を出すのが難しかったと、改めて声優の技術の奥深さを感じているふたり。ここで最近見た夢について聞かれると、「ひるね姫」の取材を受ける際に休憩で口を盛大に開けたまま眠ったら、無理やり水を飲まされる悪夢を見たという高畑さん。悪夢を見ることが多いという高畑さんに、満島さんは悪夢のほうが現実にはいいことが起きるかもしれないとポジティブに語りました。
さらに、作業が忙しくて来れなかったという神山監督からの手紙を満島さんが代読。手紙には、主題歌に対する熱い思いがしたためられており、高畑さんは、「実は、自分が出演している作品の主題歌を歌うことは苦手なんです。でも、主人公の森川ココネとして、彼女の気持ちで歌ってほしいという監督のオファーを受けて、それだったらお受けできるかもと答えさせていただきました。」と語り、手紙に対して監督の愛があふれていると感動した様子。さらに、同じく手紙のなかで「満島くんの、全てを考察しないと気が済まない前向きさを感じられた」と評された満島さんは嬉しそうに、「余計なことが書いてある」と突っ込みつつも、エンドロールの最後までいてもらって劇場が明るくなった瞬間に観客がどういう表情をしているのかが気になる、「作品が出来上がったら早く見たい」と完成に期待を膨らませていました。
主人公・森川ココネとして高畑さんが主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」を披露することに対し、満島さんは「忌野清志郎さんを知らない世代でも誰もが知っている名曲。また女性が歌うと伝わり方が変わってくるところもいい」と語り、高畑は「歌詞を読んでみると母親とか恋人へのラブレターのようにも感じられるし、ココネの目線で歌うと物語とすごくシンクロする」と主題歌への想いを語りました。
高畑さんのしっとりと、透明感のある歌声による「デイ・ドリーム・ビリーバー」に聞き惚れる会場内。曲が終わると同時に盛大な拍手が起こり、「こんな小さな体からどうやったらあんなパワーが出てくるのか教えてほしい」と満島さん。劇中の音楽を担当したのが同じ女性である下村陽子さんであることと合わせて、女性が作る優しい音楽が素晴らしいと語り、映画の公開前にサウンドトラックが発売されることも告知された。
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主題歌:「デイ・ドリーム・ビリーバー」(歌:森川ココネ)
2017年2月24日から配信開始
『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』オリジナルサウンドトラック
2017年3月15日発売 CDアルバム ¥2,700円+税
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さらにふたりは神山監督との話に。直接会うまでは、名前だけで神々しく寡黙なイメージだったという満島さんに同意する高畑さん。しかし実際に会ってみると、優しく一つ一つ指導してもらったというエピソードを語った。声優は実写ではできないことができるから夢が広がる、と満島さん。「だって僕が実写でモリオだったらうざいでしょ?」というと会場から大きな笑いが起きた。
最後に高畑さんからリスナーへ「ひるね姫を見てください!」とメッセージ。満島さんは「今日の歌を聞いて、映画の世界観がさらに広がって行ってほしい。この曲が流れるエンドロールは必見。どの世代も何かしら思いを巡らすエンディングになっている。」と語ってイベントは終始和やかなムードで終了しました。
『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』
(C)2017 ひるね姫製作委員会