東京港区のザ・リッツカールトン東京にて映画『ファインディング・ドリー』の≪監督来日記者会見≫を行なわれた。本作はすでに全米で公開されており、圧倒的なオープニング興行成績で〝アニメーション史上全米歴代No.1“の歴史的大ヒットを記録している。7月16日(土)の日本での公開に先立ち、アンドリュー・スタントン監督とアンガス・マクレーン共同監督が来日し、イベントが催された。
アンドリュー・スタントン監督は『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』でアカデミー賞2冠、アンガス・マクレーン共同監督は「トイストーリー・オブ・テラー」でアニー賞を受賞している。二人は「アニメーションに対して文化的なリスペクトを持っている日本でこの『ファインディング・ドリー』を公開でき、とても嬉しい!」と喜びの声を上げ、「世界中で愛された作品でドリーもニモも好きになってもらえた。大人になった人たちがドリーの事を気にかけ、旧友にまた会えるような気持ちで楽しんでくれたんだ」と歴史的大とヒットの要因を語った。ドリーを主人公にした理由についてアンドリュー監督は「続編は作らないと言ってきたが、ドリーがマーリンやニモを失うかもしれない、彼女の家族が見つからないかもしれないと心配で、続編のことが頭から離れなくなったんだ」とドリーの存在が続編決定の要になったことを明かし、「作品で普遍的な真実を伝えたいと思っている。欠点はあるけど、そのありのままの自分を受け入れた時、心の平穏や自信を持つ事ができると感じてもらえたら」と語った。
映像へのこだわりについて「前作の精神や通じるものを大切にしながら、技術の進化も最大に活用し作品をアップグレイドさせた。我々ピクサーの集大成としての最高のエンターテイメントを作った。細部へのこだわりや細かい仕掛けもあり、いろんな驚きを感じてもらえると思うので、1度と言わず何度も観て楽しんでもらいたい」とアンドリュー監督は自身たっぷりに答えた。
スペシャルゲストとして日本語吹替版キャストの室井滋、木梨憲武、上川隆也、中村アンが『ファインディング・ドリー』の特注帽子を被って登場!帽子へのコメントをアンドリュー監督がすると、通訳の前に木梨が「こんなに似合っている人はいない!出来れば実写で使いたい」とまさかの通訳!で会場を爆笑で包んだ。ドリー・ブルーのワンピースで登場した室井は「今回はドリーが主役と伺いとても驚きましたが、本当に嬉しかったです。吹替にのめり込むあまり、すっかり自分がドリー化してしまっているんです。今日も初めての会場なのでトイレから戻れなくなったり・・・。おかしいですよね。」と忘れんぼうな一面を披露し会場を笑わせた。ハンクの声を演じた上川は「昔からピクサー作品が大好きだった私がニモの続編に出演できるなんて本当に光栄です。ハンクやドリーと一緒に冒険してください」と話し、自身初となる声優を務めた中村さんはジンベエザメのデスティ二―・ブルーの衣装に身を包み「オーディションのチャンスを頂き、絶対にやりたい!とって全力を出し、役を頂く事が出来ました!」と感動しながらコメント。アンドリュー監督からキャストへ「本当に素晴らしかった!映像は英語の口に合わせて作っているのに、オリジナルのようなクオリティ、まさにピッタリ!」と賛辞が送られた。
海中をイメージした記者会見場では大きなスクリーンに海を再現!アンガス共同監督は“ドリー”を、アンドリュー監督は“ニモ”を描きスクリーンの海に入れると、会場からは驚きの声が。続いて日本語吹替版キャストから監督達へのプレゼントとして4人が描いた魚もスクリーンの海に登場。上川が描いたタコのハンクの登場に「素晴らしい!一緒にピクサーで働かないか?」とその上手さからスカウトが!キュートなニモを描いた中村の画に続き、室井さんのハート付きのドリーが登場、最後に木梨が描いたカラフルな≪ノーリー≫という名の魚が登場、会場を笑わせた。さらに木梨の≪しげる≫と≪大山さん≫という名の魚が登場し、スクリーンいっぱいに泳ぐ魚たちで、映画さながらの綺麗な水中の世界が再現された。
アンドリュー監督が「この夏、暑くなりそうですが、是非、涼しい劇場へお越しいただき、この夏一番の思い出を作ってくださいね!ドリー、マーリン、ハンク、デスティニーも劇場で待っています」と呼びかけ来日記者会見は終了した。
『ファインディング・ドリー』
7月16日(土) 全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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