風が通り抜ける道 作品情報

かぜがとおりぬけるみち

那覇市首里で生まれ育った大城光は、幼くして母を亡くし、父・隆と支え合いながら暮らしてきた。18歳になり、歌手になる夢を捨てきれない光は、父の心配を押し切って上京。運良く芸能プロダクションに所属でき、大切に育ててくれる担当マネージャーがつき、新たな生活がスタート。しかしなかなか芽が出ず、悔しい思いをすることの多い日々を送るうちに、28歳の誕生日を迎える。歌ではなく旅番組の収録で九州を訪れていたところ、沖縄の父からメールが届く。そこには誕生日を祝う言葉とともに、父が癌を患っていることが記されており……。一方、光の父の同級生・平健太は自衛隊を定年退職し故郷である沖縄に戻ろうとするが、幼い頃に両親が病死し実家はすでになかった。帰るところがない健太は、子供時代に支えてもらったおばあを訪ねてみることに。おばあもまた、夫に先立たれ親族もおらず、ヘルパーの支えだけが頼りという孤独の身だった。おばあの家を訪ねる途中、健太は沖縄本島で元戦場カメラマンの上原貞夫と出会う。貞夫は戦場で多くの命が奪われていくのを目の当たりにして精神的に弱っていき、日本に帰ることにしたが、妻も家も失い、50歳を手前に住所不特定・無職という状態に。関西から名古屋、そして、東北、北海道と日本の美しさをシャッターに収める新たな旅に出たものの、冬の北海道で行き場を失い、助けてくれた人から沖縄の神様に会って来たらどうかと言われたのだった。人間本来の人情と愛情と強さが残るこの沖縄で、それぞれが愛や温もりに気づいていき……。

「風が通り抜ける道」の解説

「ぬくもりの内側」の田中壱征監督による、様々な思いを抱える人々が沖縄の温もりに触れる人間ドラマ。歌手を目指すが芽が出ない光、自衛隊を定年退職しても帰るところのない健太、元戦場カメラマンの貞夫らは、人情の残る沖縄で愛や温もりに気付いていく。東京で挫折を味わった大城光を沖縄県出身で「ぼんとリンちゃん」の比嘉梨乃が、光を売り出そうとする芸能プロダクション社長をお笑いタレントの山田邦子が演じる。2023年第15回沖縄国際映画祭沖縄映画特集部門上映作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2024年1月12日
キャスト 監督田中壱征
原作田中壱征
出演比嘉梨乃 山田邦子 藤木勇人 SHINOBU 具志堅用高 大林素子 未來貴子 ケニー大倉 三浦浩一 泉裕 桃原克博 塩谷瞬 Bro.KORN 天願綾子 小俣里奈 安里教子 椎名まこ 沖直未 上西雄大 渡辺梓 大倉弘也 原めぐみ 好野雅彦 岡本椛里 澁澤真美 大木凡人 いーどぅし ゆっきー 勝連康介 大城桜子 高木七海 岡田至永 藤原京子 豊森ちはや 村上隆文 佐藤絵里佳 HANNA 奥村美香 伊波大志 田中宏輝 近藤奈保希 浪江倫子
配給 FEEL EnterTainment
制作国 日本(2023)
上映時間 125分
公式サイト https://kazemichi.okinawa/

(C)FEEL PICTURES / ISSEY FILMS LLC ALL Right Reserved. ʻ風が通り抜ける道ʻ

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「風が通り抜ける道」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2024-04-12 02:00:14

広告を非表示にするには