P.N.「カンテ歌は、そして、ファンダンゴ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-08-01
フラメンコに対するイメージが、すっかり、改まる作品です。
日本人は、かつて大のフラメンコ好きで知られてましたが、そのイメージは、大都市のモノ。
フラメンコは、様々なスタイルがあり、西洋のダンス、バレエの礎が、散りばめられています。
この映画を鑑賞すると、フラメンコへのイメージ、ダンスへのイメージが、覆り、マッシュボーンが手掛けた新しいバレエの世界が、本来のバレエなのだろうと再認識するに至ります。
始めに言葉ありき……、
正に、歌があり、
ダンスが生まれ、掛け合いの要素、ファンダンゴとなる。
プロコル・ハルムの♪青い影のばか騒ぎもすんなり。
最後に、カンテ・フラメンコの原点とも言うべきおさらいがありますが、まるで、日本の能の世界のような荘厳さ。
奥深さ、重厚さ、奉納、正に、聖なるモノへ捧げるカンテこそ、フラメンコの真骨頂なのかも知れません?
芸術を極めれば、美しい。
フラメンコの原点が、ここに。
古きをたずね新しきを知る。動中の静を知るでしょう?