破壊の自然史 作品情報

はかいのしぜんし

破壊の自然史のイメージ画像1

第二次世界大戦末期、連合軍はイギリス空爆の報復として敵国ナチ・ドイツへ「絨毯爆撃」を行った。連合軍の「戦略爆撃調査報告書」によるとイギリス空軍だけで40万の爆撃機がドイツの131都市に100万トンの爆弾を投下し、350万軒の住居が破壊され、60万人近くの一般市民が犠牲となったとされる。技術革新と生産力の向上によって増強された軍事力で罪のない一般市民を襲った人類史上最大規模の大量破壊を描く。人間の想像を遥かに超えた圧倒的な破壊を前に心をへし折られた当時のドイツ文学者たちと、ナチ・ドイツの犯罪と敗戦国としての贖罪意識によって、この空襲の罪と責任について戦後長い間公の場で議論することが出来なかった社会について考察するドイツ人作家W.G.ゼーバルトの「空襲と文学」へのアンサー的作品。

「破壊の自然史」の解説

過去の記録映像を全編に使用して歴史を再構成する“アーカイヴァル・ドキュメンタリー”で世界的評価の高いウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァが、改めて過去の戦争に眼差しを向け、現代に警鐘を鳴らした新作ドキュメンタリー。第二次世界大戦末期、連合軍による「絨毯爆撃」で、ドイツの一般市民が経験した人類史上最大規模の大量破壊を、圧倒的なアーカイヴ映像を積み重ねて描く。第75回カンヌ国際映画祭特別上映作品。同時上映はナチ・ドイツを断罪した「キエフ裁判」。戦争終結と戦争責任という二つの「正義」に着目し、戦争における当事者の正当性ではなく、普遍的倫理について思索する。

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公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2023年8月12日
キャスト 監督セルゲイ・ロズニツァ
配給 サニーフィルム
制作国 ドイツ=オランダ=リトアニア(2022)
上映時間 105分

(C) Atoms & Void

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「大岸弦」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-08-14

「破壊の自然史」は「キエフ裁判」とつながっているドキュメンタリー映画です。

第二次世界大戦があった時、ヨーロッパで発生した。
連合軍が敵国ナチ・ドイツへ攻撃をし、人類史上最大規模の大量破壊をおこなったことを題材にしている。

オーケストラで冒頭で演奏された曲は勇ましいもので
スーザ作曲の「星条旗よ永遠なれ」です。
スーザ はアメリカ生まれの作曲家です。

ナレーションがほとんどない状態です。ただ、日本の映画とは全くことなる表現と言っていいです。

はじめはナチドイツの田園風景や暮らす人たちが移されています。

次には、戦闘機を製造している工場が映る

攻撃を受けた、ナチ・ドイツの状態が、映っている
無残なその悲惨さであった。

最終更新日:2024-04-12 02:00:14

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