花腐し 作品情報
はなくたし
ピンク映画業界が斜陽の一途をたどる中、ピンク映画業界で生きる監督・栩谷(綾野剛)はもう5年も映画を撮っておらず、アパートの家賃を支払うのにも困り、制作会社の事務所に居候させてもらっている。梅雨のある日、大家の金昌勇(マキタスポーツ)は彼に、金が所有する取り壊し予定のアパートに居座り続けている伊関(柄本佑)に立ち退きを説得してほしいと頼んできた。雨に濡れながらその古アパートに向かい伊関と話すうちに、伊関がかつて脚本家志望でシナリオを書いており、二人は同じアダルトビデオ制作会社に関わったことがあることが判明。打ち解けた二人は、自分たちの愛した女について語り始める。二人が愛したのは、同じ祥子(さとうほなみ)という女優であった。3人がしがみついてきた映画への夢が崩れていく中、それぞれの人生が交錯し……。
「花腐し」の解説
松浦寿輝の第123回芥川賞受賞作を、数々の脚本を手がけ「火口のふたり」などではメガホンを取った荒井晴彦が、斜陽のピンク映画界を背景に取り込み映画化。ピンク映画業界で生きる監督・栩谷と脚本家志望だった伊関は、同じ女を愛していたことに気付き……。“花腐し”とは『万葉集』に登場する五月雨の表現で、きれいに咲いた卯木の花をも腐らせてしまうじっとりと降りしきる雨を表している。5年映画を撮っていない映画監督・栩谷を「ホムンクルス」の綾野剛が、かつてシナリオを書いていた伊関を「火口のふたり」で主演を務めた柄本佑が、二人が愛した女優・祥子をほな・いこか名義で音楽活動をするほか「愛なのに」などに出演するさとうほなみが演じ、二人の男と一人の女の愛の物語を紡ぐ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2023年11月10日 |
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キャスト |
監督:荒井晴彦
原作:松浦寿輝 出演:綾野剛 柄本佑 さとうほなみ 吉岡睦雄 川瀬陽太 MINAMO Nia マキタスポーツ 山崎ハコ 赤座美代子 奥田瑛二 |
配給 | 東映ビデオ |
制作国 | 日本(2023) |
年齢制限 | R-18 |
上映時間 | 137分 |
公式サイト | https://hanakutashi.com/ |
(C)2023「花腐し」製作委員会
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「ige」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-12-04
ピンク映画に綿密なストーリーが組み込まれた様な作品。
本年度ベスト!
まさか、こんなにエロい映画とは知らずに鑑賞(笑)
お目当てだった、さとうほなみサンの脱ぎっぷりに驚くも引き込まれる(笑)
そして綾野剛&柄本佑さんの会話劇にも引き込まれた!
綾野剛さん演じる映画監督の栩⾕と柄本佑さん演じる脚本家志望の伊関。
この2人の会話劇がメイン。
アパートから立ち退かない伊関。
ひょんな事から立ち退きの交渉人となった栩⾕。
この2人を中心に展開するストーリー。
立ち退きの交渉をするものの2人が意気投合。
酒を飲み交わしながら昔付き合っていた彼女の話で盛り上がる展開。
実は2人の彼女がさとうほなみサン演じる同一人物の女優の祥⼦。
お互いそれに気が付かず彼女との出来事を語り合う感じ。
回想シーンはかなりエロい(笑)
終盤、脚本家の伊関が書いた本作のタイトル「花腐し(ハナクタシ)」の脚本がパソコンに映され、栩⾕が脚本の一部を書き直そうとするけど時既に遅しって感じ。
エンドロールの歌。
まさかのカラオケでした( ´∀`)