P.N.「言葉のように表現のように全ては流れる」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-05-17
鑑賞前にイメージしていたのとはかなり違い、小説が原作でもあり、幾重にも深いストーリーが山脈のように展開して行きます。
少年時代の描写は、世代によっては、日本人にも、なんだか懐かしく、こう言う世界観は、何処にもあるよねと共感できる。
予想を大まかに裏切り、『ザリガニの鳴くところ』
のように、言葉のもつ力をベースに、生き方の違い、言葉の力をどう表現するかで、人生の展開も違ってくると言う、重厚でいて、爽やかな友情にからめ、人間の奥底にある表現する力は、語彙力とその使い方にあると強く訴えかける作品。
『ザリガニの鳴くところ』
で、貧しい語彙力から抜け出した彼女の逞しい表現力、「貧しき者こそ幸いなり」の意味を改めて深た。
その作品と同様、言葉、表現する力は、人生の終焉、我が家への道しるべとなる。