死体の人 作品情報
したいのひと
俳優を志していた吉田広志(奥野瑛太)は、気付くと死体役ばかり回ってくるようになっており、スケジュール帳には様々な方法で死ぬ予定が書きこまれていた。演じることに強いこだわりを持ちリアリティを追求するものの、撮影現場ではあくまでも物言わぬ死体であることを求められる。主宰していた劇団の後輩は要領よくテレビで活躍するようになったが、そんな器用なことは彼にはできない。死体役のリアルを求め、発泡酒を口にすれば毒死のシーンを、浴槽に浸かれば溺死のシーンを演じ、常に死に方を探求する日々。ある日、家に招いたデリヘル嬢の加奈(唐田えりか)に、どうして今の仕事をしているのか問いかけると、加奈はこんなことくらいでしか人を喜ばせられないと答えた。その問いはそのまま自分にも跳ね返ってくる問いであり、広志は自分なんか誰も喜ばせられないと自嘲気味に話す。明るく振る舞う加奈ではあったが、彼女もまた問題を抱えていた。そんなある日、突然父から母(烏丸せつこ)が入院すると連絡が入る。母は気丈に振る舞っているものの、どうやら病状が芳しくないらしい。さらに妊娠検査薬を偶然見つけた広志が何気なく自分で試してみたところ、何と陽性反応が。一つの命の終わりと一つの命の始まりかもしれない事態を前に、役者・吉田広志は一世一代の大芝居に打って出る。
「死体の人」の解説
未完成映画予告編大賞 MI-CANの派生プロジェクトとして2020年に実施されたMI-CAN3.5 復活祭にて最優秀作品に選ばれた草苅勲監督作を映画化。演技にこだわりを持つ俳優・吉田広志は死体役ばかり回ってくる中、人生の転機を迎え、一世一代の大芝居に打って出る。草苅勲監督は、劇団ハラホロシャングリラにて俳優経験を積み、2005年より自主映画の監督を開始。これまでにオムニバス「スクラップスクラッパー」の第四話「To be or…」などを手がけてきた。主人公・吉田広志を「グッバイ・クルエル・ワールド」「SR サイタマノラッパー」シリーズなど数々の作品に出演する奥野瑛太が、吉田と運命の出会いを果たすヒロイン・加奈を「寝ても覚めても」の唐田えりかが演じる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2023年3月17日 |
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キャスト |
監督:草苅勲
出演:奥野瑛太 唐田えりか 楽駆 田村健太郎 岩瀬亮 烏丸せつこ きたろう |
配給 | ラビットハウス |
制作国 | 日本(2022) |
年齢制限 | PG-12 |
上映時間 | 94分 |
公式サイト | https://shitainohito.com/ |
(C)2022 オフィスクレッシェンド
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「ige」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-03-20
ちょっとだけ笑えて泣けるハートフルコメディー系の邦画。
本年度ベスト級。
良作の予感がして期待して鑑賞したけど自分には今一つだった感じ。
だけど観ていて心地よい作品だった印象。
死体の役専門の広志。
バンドを解散し仕事もせず麻雀に明け暮れる彼と、その彼を風俗で働き生活を支える加奈。
この3人を軸に展開するストーリー。
ひょんな事から広志が風俗嬢の加奈と関係を持ち、二人の体にある変化が起きる感じ。
本作は「死」と「生」を対比して行く見せ方が良かった。
唐田えりかさんの風俗嬢の姿がお似合いで商売上手(笑)
そして彼氏の事を気遣うメッチャ良い人って感じ。
死体役の広志の役を演じる拘りがメッチャ面白い。
死体の役だけど台本を読み込む姿勢が凄いけど空回り気味(笑)
広志の部屋で加奈とある大芝居をするシーン。
加奈の迫力ある演技に圧倒。
加奈は風俗嬢より役者がお似合いかも(笑)
ラストも上手く纏めた感じで満足度はソコソコ。
唐田えりかさん。
久し振りにスクリーンで観たけど美しかったです( ´∀`)