P.N.「bogi」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-01-09
何となくベルトリッチ『1900年』を思い出した。
長年に亘る男と女の離合の果てに大団円。人は最後には蟠りを溶かすことができる、と云う教訓だろうか。
多少長いが、それでも飽きずに観られる佳作である。
はなればなれになっても
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何となくベルトリッチ『1900年』を思い出した。
長年に亘る男と女の離合の果てに大団円。人は最後には蟠りを溶かすことができる、と云う教訓だろうか。
多少長いが、それでも飽きずに観られる佳作である。
イタリア人の恋人ナポリ、イタリア人の精神の拠り所ローマを舞台に、イタリア人に馴染みの深い、使徒パウロの諱(イミナ)をもつパオロを主軸に、イタリア人の人生に如何に、愛が深く浸透し、働きかけているかを丁寧に描いた作品。
若い方には、おじさんおばさんの回顧録にも感じるかも?
ただ、より、勉強し、人生に疑問を投げ掛けている若者には、この物語のベースにある愛、平等に愛する愛の働きを感じることができることでしょう?
常に、絶えずそこにある愛、人は、時に見失い、長き時間をかけ見出だす。
そこには、友情を超えた愛、そして、それぞれの子供が、救い主であり、希望となり、また、子供たちには、明確な人生の指針を得させてくれる。
人によっては、おじさんおばさんの回顧録。
人生を深く生きたい方には、愛と言う、指針を、又、信仰心とは、聖と俗との融合とはの答えを見つけることでしょう?
とっても素敵な邦題タイトルの作品。
本年度ベスト。
あらすじだけ読んでからの鑑賞。
邦題の意味の解釈が思ってたのと違った(笑)
ラブストーリーの作品と思いきや全然違う展開に(笑)
けど素敵な作品で自分好みだった。
16歳のパオロ、ジュリオ、リッカルドの悪友3人。
それに加え女の子ジェンマの4人の50歳過ぎまでの半生を描いたヒューマンドラマ。
4人の半生を描いているだけにテンポが早く色んな出来事が満載。
鑑賞しているのが忙しい(笑)
若い頃の何でも出来る風な勢いから始まり、年を追う毎にその時の立場の行動が何だかリアル。
4人が少しずつ老けて行く様子に加え、各々の人生に色んな事があって見応えがあった。
人生の分岐点で登場人物が観客に語りかけるシーンに考えさせられる。
出だしとラストのシーンがリンクしている作品は多くあるけど、本作はその手法を上手く使っていた感じ。
ラストの素敵なシーンに何故か感動の涙が(笑)
改めて若い頃の友達を大切にしたくなりました( ´∀`)