宮松と山下 作品情報
みやまつとやました
端役専門の役者・宮松(香川照之)は、時代劇に出ては弓に射られ、ある時は大勢いるヤクザの一人として路上で撃たれ、またある時はヒットマンの凶弾に倒れるなど、来る日も来る日も撮影で殺され続けている。派手さはないものの慎ましく静かな日々を過ごす宮松だったが、彼には過去の記憶がなく、何が好きだったのか、どこで何をしていたのか、自分が何者だったのか、わからない。何も思い出せない彼は、毎日数ページだけ渡される主人公ではない人生を演じ続け……。
「宮松と山下」の解説
教育番組『ピタゴラスイッチ』の佐藤雅彦、NHK連続テレビ小説『マッサン』の演出・関友太郎、様々なメディアデザインを手がける平瀬謙太朗からなる監督集団『5月』による人間ドラマ。記憶を失った端役専門俳優・宮松は、連日主人公ではない人生を演じ続ける。『5月』の初長編監督作品。主演は、「トウキョウソナタ」など数々の作品に出演してきた香川照之。2022年第70回サンセバスチャン国際映画祭New Directors部門にてワールドプレミア上映。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2022年11月18日 |
---|---|
キャスト |
監督:関友太郎
平瀬謙太朗
佐藤雅彦
出演:香川照之 津田寛治 尾美としのり 中越典子 野波麻帆 大鶴義丹 尾上寛之 諏訪太朗 黒田大輔 |
配給 | ビターズ・エンド |
制作国 | 日本(2022) |
上映時間 | 87分 |
公式サイト | https://bitters.co.jp/miyamatsu_yamashita |
(C)2022『宮松と山下』製作委員会
動画配信で映画を観よう! [PR]
予告編動画
※音声が流れます。音量にご注意ください。
※一部ブラウザ・スマートフォンに動画再生非対応がございます。
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。
P.N.「仮面を脱ぐとき」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-11-30
こちらの俳優さんは、ある球界のスキャンダルを揉み消す為に、その記憶を公に晒されました。
如何に、私たちが、記憶を操作され、如何に、記憶喪失に陥っているかの証明。
家族でさえ、記憶の食い違いはあるもの。
ましてや、他人、世の中では、記憶の食い違いは日常茶飯事。
ニュースでさえ、記憶を巧みに操作しさえすれば、記憶喪失の手法を活用できる。
私たちは、自身の記憶喪失状態を棚にあげ、他人ばかりを非難したがるが?
閻魔大王の御前では、嘘はつけません。
私も、平気で嘘を言い、正義面する人間を多く見てきているので、このブラックなところも面白く、海外の方々も、そこが、理解できたのでしょう?
日本人は、自分で考えるより、すぐニュースの記憶に操作され易い国民と言う点では、この作品そのものの記憶喪失。
主人公のように、目を覚ます事ができるといいですが、