食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙 作品情報
しょくそうえんがいざなうこんちゅうとしょくぶつのかけひきのみょう
大阪・高槻市にあるJT生命誌研究館は、生命科学と多分野の学問研究との架け橋となる研究機関であり、一般来館者に開かれた文化施設でもある。科学技術と人間をテーマに、生物多様性に目を向け、生きものが持つ時間と関係を考える新たな学問として、中村桂子が構想した報告書『生命誌研究館の提案』を実践する場として、1993年に発足した。この研究館の屋上には、チョウの成虫が蜜を吸う花と、幼虫が好んで葉を食べる植物(食草)を育てる食草園がある。四季を通じて、さまざまな虫たちがここを訪れ、植物と昆虫の関わり合いのドラマを繰り広げている。花の蜜と引き換えに花粉を運んでもらう植物、敵に襲われないよう植物に擬態する昆虫など、生きものの世界の中で、小さな昆虫たちと植物は互いを利用しながら生命を支え合っている。小さな虫や草花の語る物語に耳を傾けていくことによって、長大な生命の歴史の中で生きもの同士が関わり合いながら培った豊かな自然、そして、その一員としての私たちの存在を知ることができる。本作では、生命誌研究館の企画展示『食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙』にまつわる研究館の日々の活動を館員の目線から辿ると共に、ファーブルの『昆虫記』の翻訳者・奥本大三郎と館長・永田和宏、能楽小鼓方大倉流十六世宗家 大倉源次郎と名誉館長・中村桂子との対話も取り上げ、生きものたちの間のかけひきの妙、連綿とした人と自然との営みが紡ぎ出す世界、そして日本の自然の豊かさの恵みについて触れる。
「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」の解説
科学者・中村桂子が構想した報告書『生命誌研究館の提案』を実践する場として発足した大阪・高槻市のJT生命誌研究館の活動を、館員の目線から辿るドキュメンタリー。同名の企画展示に関連し、互いを利用しながら生命を支え合う植物と昆虫の関わり合いを撮る。記録映画「水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ」から続く、生命誌ドキュメンタリーの第2弾。同館名誉館長の中村桂子、館長・永田和宏をはじめとしたJT生命誌研究館館員のほか、ファーブルの『昆虫記』の翻訳者・奥本大三郎、能楽小鼓方大倉流十六世宗家 大倉源次郎が出演。生命誌研究館のスタッフである村田英克が前作に続きメガホンを取った。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2022年7月23日 |
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キャスト |
監督:村田英克
出演:永田和宏 奥本大三郎 中村桂子 大倉源次郎 JT生命誌研究館館員 |
配給 | JT生命誌研究館 |
制作国 | 日本(2022) |
上映時間 | 73分 |
公式サイト | https://www.brh.co.jp/special/cinema/shokuso-en/ |
(C) JT Biohistory Research Hall. All rights reserved.
予告編動画
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